マリー「機嫌よさそうやな」
ボス「はい。迷惑おかけしました。
もう終わりましたので大丈夫です。
で・・・問題はどのあたりですか?」
ダイ「表の分はこれ・・・裏の分は」
報告を大量に聞いて捌いてました。
溜まってた業務をこなしていました。
ロバートさんが無事退院されたことが
私のモチベーションでしたから。
ただ・・・その数日後のことです。
亡くなったと・・・お聞きしたのは・・・
信じられませんでした。
卒業式の壇上で突然倒れて・・・
そのまま・・・亡くなったと・・・
私に電話で教えてくれたのは・・・
そこにいる彼でした。あの時渡した
電話番号を捨てずにいてくれたのです
ボスは皇帝を指さした。
電話を切った瞬間・・・力が抜けました。
何も考えられませんでした。
嘘だと思いたかった・・・だけど・・・
ロバートさんの側近が泣きながら話を
してくれたのですから・・・疑いようが
なかったのです・・・
その後に電話がまたあり・・・
通夜の日時を教えていただきました。
正装して参加させていただき・・・
棺桶にきれいにされて入っているのを
見て・・・涙が止まりませんでした・・・
目立つことは避けすぐに通夜から
離れてタクシーの中で泣いていました。
退院して元気になったと思ったのに
こんなにすぐに亡くなるだなんて・・・
早すぎる・・・これからの人でしたから。
それから・・・私は・・・何も手につかなく
なってしまいました。
どうでもよくなり・・・
一人になりたかった・・・
誰にも何も言わず・・・
1週間後に帰ってくるとだけ
ダイとマリーに伝え東北の方へ
1人旅にいきました。
目的はなにもありません。
ただゆっくりと過ごしてみたかった。
宿をとり宿の中でロバートさんとの
ことを思い返していました。
ロバートさんがそこにいると思って
独り言を言ってたりもしました・・・
ロバートさんとこういう時間を一緒に
過ごしてみたかったなぁ・・・とか
想像したりしていました・・・
卒業旅行とか用意してあげて
インカの皆さんと豪華な旅行とか
プレゼントしたら喜ぶのかなぁ・・とか。
たら・・・れば・・・ばかりで何もできない
のはもうわかってたんですけどね・・・
1週間が過ぎて・・・少し落ち着いて
戻ってきました。そして今に至ってます
ボスの話は終わった。
少しの間・・・沈黙が続いていた。
死神「・・・そうか。あんたの言う通り
もうロバートはいないから本当か
どうかの確認はできない・・・が
俺らの知ってることも共通していることと
皇帝が証言するなら本当なんやろう。
ただ・・・あんたの言ってるロバートは
俺らというか俺の知ってるロバート
じゃあない」
皇帝と帝以外の全員が頷いていた。
ボス「そうなんですか?」
死神「あぁ・・・違う。俺らの知ってる
ロバートはそうじゃない。いくらあんたが
悪い奴だったとしても人を馬鹿に
するような接し方や態度はとらなかった」
魔人「そういう態度をとるのはなかった。
インカの中でも上下を作らなかった」
鹿角「俺らは確かにそうやな・・・
帝と皇帝はどうよ?」
帝「基本的に同じでしたよ。ただ・・・
相手の出方で応対は変えてました」
皇帝「俺・・・その人のことロバートに
聞きましたけど・・・言っていいですか?」
ボス「私のことを?是非教えてください」
ボスは聞きたがっていた。
良いも悪いも覚悟をしているようだった。
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