皇帝「その人が来た翌日だったかな。
面会謝絶にするために来てたのに
通してしまってごめんって・・・言って・・」
ロバートが入院していた
あの日のことを話し出した・・・
ロバート「あいつは通してもいいよ。
悪い奴やから関わらなくてええけど」
皇帝「なんなの?あいつ。かなり
年上みたいやったけどこんな高そうな
お見舞い品ずっと持ってきて。
けっこう前からの知り合い?」
ロバート「まぁ・・・そうかな。知りたくて
知り合った訳じゃあないけど」
皇帝「教えてよ。隠さなくていい」
ロバート「隠すつもりはないけど・・・
隠す感じになってしまうか・・・まぁいいや。
あいつUGのボス」
皇帝「UG?アンダーガーデンやっけ?
ロバートが外注している危ない仕事」
ロバート「そうそう。UGって人多いねん。
あいつ昔はカス人間やったのに李の
じーさんに頼んだら元軍隊紹介して
くれてそのまま1年半ほっておいたら
すげぇできるようになってたみたいでな。
でけぇ組織作って人望もあって金も
なにもかも手に入れてる状態やねん」
皇帝「李のじーさん。昔からロバート
に期待してるもんなー。しょうがない。
UGってそんなすごい奴らなん?」
ロバート「あいつしか知らない。
確かジョーカーって名乗ってたか。
トランプの名前の仲間いると思ったら
全然違うかった」
皇帝「そりゃそう思うわ。ロバート
間違ってへん」
ロバート「俺はあいつのカス人間の
時代を知ってるからなぁ。UGの
連中には言わないけどあいつと
同等の態度とってると許さないって
思うUGの連中もいるやろうから。
らしくないこと言って嫌われて
離れてよかったんやけど全然
離れなかったなー。
俺にわざわざお見舞いくるよりも
自分が0から作った仲間を優先して
大切にしてほしいんやけどな。
あいつの邪魔はしてやりたくない」
皇帝「なるほど」
皇帝の話はここで終わった。
ボス「そういうことでしたか・・・
私のことなんて気にしなくていいのに。
勝手にしているだけでしたので・・・」
皇帝「そこの隣にいる彼らみたいなのを
ロバートよりも大事にしてたらロバートも
そんなこと言わなかったって」
死神「それはそう思うな。それやったら
ロバートもちゃうかったやろうな」
ボス「テツもマサも大事な仲間です。
でもロバートさんは違うんです。」
魔人「心配する時の一番は俺じゃない。
自分に近い人って全員に言ってたしな」
自分達とボスとの態度は同じじゃなかった。
内と外への違いをロバートは示していた。
死神「まぁ・・・でも・・・ありがとうな。
色々してくれようとする行動もわかった。
そんで・・・ロバートの見舞いに何度もきて
くれてありがとう。通夜にもきてくれて
ありがとう。泣いてくれてありがとう」
死神はジョーカーに頭を下げていた。
皇帝以外の皆も礼を言って頭を下げた。
ボス「・・・そんな。やめてください。
インカが頭を下げないでください。
早く頭を上げてください。」
みんな頭を上げなかった。
皇帝「感謝してるんですよ。毎日欠かさず
見舞いくるなんて言ってもできることじゃない。
あんたの行動は誰にでもできることじゃない。
だから・・・俺もあの時通してしまった。あの時の
涙を見て・・・通してよかったと思ったから」
ボス「そんな・・・大したことしてません。
そろそろ頭を上げてください。困りますから」
全員頭を上げた。
その時・・・後ろから誰かがやってきた。
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