ロバート「ふう。行ったか。あんた
まだ同じことしとったんやな」
ボス「・・・」
ロバート「本当に殺されるよ?
本気でやる奴もおるんやから」
ボス「・・・それでもええかな。
って思う時もある。生きてても
なんも楽しいことないしな」
ロバート「終わってますね~。
まだ20才ぐらいでしょうに」
ボス「まだ19や・・・」
ロバート「だいたい一緒。不良で
生きてきたらそうなんねんなぁ。
悪い見本として参考になるわ」
ボス「・・・そうやな。お前は俺
みたいになるなよ」
ロバート「ならないよ。安心して」
ボス「なんか・・・むかつくな」
ロバート「あんたみたいには
ならないけど・・・どうやったら
あんたは変われるんやろうな」
ロバートさんは考えだしていた。
全くの他人の私のことを・・・
ロバート「今から普通に生きる
って無理そうやし・・・そうなると
必要悪・・・ってとこか。ヤクザの
テリトリーは・・・潰されるか」
ボス「おいおい。俺のことはええ」
ロバート「よくない。あんたみたいな
のは日本じゃ生きられないから。
あっ・・・そういうことや。海外や。
あんた海外いけばいい。あの人に
聞いてみるか・・・」
ボス「海外?」
ロバートさんはどこかへ電話しました。
その日の夜にハーバーランドの港に
くるように言われました。
私はよくわかりませんでしたが黙って
従い指定された場所へいきました。
そこにはロバートさんと怖そうなムキムキ
の外人が集まっていました。
ロバート「おっ。きたきた。こっちー」
ボス「なんや?その外人達は・・・」
ロバート「あんたのトレーナー。
この人達の元で1年間体力とスキル
と語学力を学んでくれ」
ボス「・・・どういうことや?」
ロバート「その後は海外に同行して
レンジャースクールに入って実地訓練して
合法非合法ビジネスを学んできてくれ」
ボス「・・・は?」
ロバート「それを日本で広めればいい。
日本の犯罪者程度には間違っても
負けないようにしておいて救える犯罪者
は救ってあげればいい。あんたがね」
ボス「俺が・・・犯罪者を救う?」
ロバート「そういうこと。それじゃあ
これから1年強い意志と人生取り戻す
ために頑張って帰ってきてねー」
外人「ジャアイコウカ。コゾウ」
ボス「おい。ちょっと待て。訳わからん。
離せ。俺はやるって言ってないぞぉ」
ロバート「殺されてもいいって思いは
変わるから必死でやってきてねー」
私は強制的に車に乗せられました。
着いた場所は雑居ビルの一室でした。
普通の生活から一転して違う生活が
突然始まりました。
朝は6時起床。顔を洗った後に1時間
ランニング。その後朝食を食べ2時間
英会話の講習。三か月後からは英語以外
での日常会話が禁止になりました。
講習後はジムで基礎トレーニング。
昼食後は2時間 人体の構造。急所に
ついての講習。3か月目からゴム製のナイフ
を使ってマンツーマンでの格闘訓練。
6か月目から本物のナイフに切り替わる。
夕食後は2時間の英会話講習。夜は
街に出ての実地訓練。主に尾行、地理把握
の技術、実践を踏まえた喧嘩のやりかた等。
この地獄の生活が11か月続いた後・・・
ベトナム・フィリピン等の東南アジアを中心に
連れて行かれ地下ビジネスを学ばされました。
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