g-268話 劇薬

2024年5月13日月曜日

④最終章-無秩序な暴力-

t f B! P L
京子「はい。水どうぞ~」

ボス「礼は言わんぞ」

ロバート「言えよ。礼ぐらい。
買ってきてもらってんぞ?」

ボス「・・・っす」

3人で座って水を飲んでいた。
ロバートさんは隣で座った彼女と
ずっと楽しそうに話をしていました。

私は横でその話を聞いてただけでした。

ロバート「もう大丈夫そうかな。
体力も戻ったやろ。京子も安心しろ。
そんじゃあ俺達は行くから。またね~」

ロバートさんと彼女が手を振ってくれて
私も手を振って別れました・・・

私の体力がある程度回復するまで
一緒にいてくれてたのはこの時に
気づきました。

ボス「あんな奴・・・おるんやな」

昔から俺にびびる者ばかりで
喧嘩ばかりやってきて気がつけば
仲間は離れ少年院に入れられてた。

更生なんてできる訳もない。
俺の人生は終わっている実感はしてた

それから2週間が過ぎた頃・・・
私はロバートさんを探していました。
偶然出会いたかったのです。

ボス「いねぇな・・・あいつ」

?「おい。お前止まれ」

ボス「・・・またか」

私は変わらずカツアゲしていました。
生活ができなかったので・・・

数日後に大人数で仕返しを
受けることが多くなっていました。

ドカッ・・・ゴッ・・・バシャッ・・・

?「今度カツアゲしたら殺すぞ。
調子乗んなよ。コラぁ」

ボス「・・・今度?今やれよ。
治ったら俺は仕返しするからよ」

?「お前ぇ殺されたいらしいな」

言いかえした私にむかついたのか
ナイフを持って私に近づいてきました

ロバート「はい~。そこまで~。
すんません。勘弁したってください」

?「なんや?お前。中学生か。
帰れ。邪魔じゃ」

ボス「・・・あいつ」

たまたまとおりかかったロバートさんが
私に気づかれ仲裁にきました。

ロバート「殺すのは勘弁してあげて
ほしいんです。ほら。そんなの殺しても
損するだけじゃないですか」

?「まぁ・・・そやけどな。こいつが
なめた態度とるからこっちもやってる」

ロバート「そうですよね~。なめた態度
とられるとむかつきますので。先輩ら
そいつ次やったら殺すことにしてこの場は
もうすぐ警察来るので引いた方が
互いに得策かと」

?「お前。黙っておけや」

1人がロバートさんに近づき威圧して
いました。ロバートさんはポケットから
液体の入った瓶を取り出しました。

ロバート「勘弁しといて下さいよ~。
これ何かわかります?かかっちゃいます
よ?俺に近づいてきたら」

?「あ・・・?なんやそれ」

ロバート「酢酸エチル。簡単に言うと
劇薬。近づくと自衛でふりまくしか
ないので近づかない方がいいですよ」

?「そんなんでびびると思って・・・」

?「待てぇ。近づくな」

近づこうとしていたが止められてました。
ロバートさんをヤバい奴認定されてました

?「しらけたわ。やめといたる。
帰るぞ。お前ら」

ロバート「ありがとうございましたー。
色々とすんませんしたー」

ロバートさんは頭を下げて帰っていく
不良達を見送っていました。

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