g-259話 選択権

2024年3月16日土曜日

④最終章-無秩序な暴力-

t f B! P L
弥勒「来る?こないならこっち
から行くようにするけど?」

相手に選択権を与えてあげていた。
相手は様子を見ようと軽く蹴りから
入っていたが・・・これは悪い手。

?「・・・えっ?うわあっ・・・」

蹴りをパリィし詰めたところで体当たり
した。よろめいたところに膝を払って蹴り
飛び後ろ廻し蹴りで鮮やかに決めた。

相手は意識を失ってゆっくり倒れた。
観客はそれを見て盛り上がっていた。

弥勒「あれ?起きねぇ・・・
終わり?」

弥勒さんは俺を見るが
俺は首を横に振った。

それを見て弥勒さんは
相手の肩の付け根を押し
痛みで気付かせた。

⁇「っ・・・あっ・・・」

痛みで声がでない。

弥勒「起きたか?立て立て。
まだ終わってねーってよ」

弥勒は離れて間合いをとった。
相手が立ってくるのを待っていた。

相手は逃げ腰になっていた。
弥勒に完全にびびっていた。

弥勒「おーい。野田ぁ。これでも
まだやらんとあかんのかぁ?」

蓮「ラッキーで一発入ったかもしれんと
勘違いされても困るんですよ。弥勒さん
は打撃中心ちゃいますしね」

弥勒「おいおい。バラすなよ。じゃあ
観客よ。こいつ逃げてるからちゃんと
さっきみたいに喧嘩売ってくるように
煽ってくれ」

観客「逃げんなや~。いけいけ~」

観客「弱いねん。お前~」
観客は好き勝手言っていた。

こうなるのは容易に想像できた。

?「くそっ・・・それやったらお前ら
やってみろや。カスが」

蓮「おいおい。それは違うやろ。
行かなかったのはお前みたいに
なりたくないからや。」

?「・・・くそがっ」

弥勒「ほれ。来い。こっちも気分
悪いからもっといじめたるから」

?「・・・っ」

弥勒「・・・えっ?」

相手はその場から逃げ出した。
誰もいない方へ走って逃げた。

弥勒「・・・」

野田「すんません。戦意喪失ですね。
終了でお願いします」

弥勒「なんや・・・それ」

弥勒は不完全燃焼で終わった。

鹿角「どんまい」

弥勒「無理。やる気になってた気持ち
が萎えてしまった・・・」

弥勒はひどく落ち込んでいた。

修羅「・・・最後は俺か。嫌やなぁ。
こんな雰囲気って・・・」

?「あの・・・俺やめときます。
喧嘩してないんで・・・抜けるの無しで」

零幹部「野田さん・・・これって・・・
どっちですか?」

蓮「そいつは今回不問にしたれ。
ギリギリセーフや。戻してやれ」

零幹部「戻ってきていいってよ。
はよこっちこい」

修羅「おい。ちょっと待て。
でも・・・まぁええか」

修羅も鹿角達の方へ戻っていった。
俺はインカの方へ近づき頭を下げた。

蓮「邪魔してすんませんした。
もう邪魔しませんのでお疲れさまでした」

鹿角「・・・野田。俺らはもう終わりや。
最後ぐらいは暴走族の頭としてお前と
やってみてもよかったんやけどな。お前が
簡単に引くとは思わんかったわ・・・」

蓮「頭としてもインカの皆さんだったら
引きます。戦う選択はしません。それに
そっちもインカの鹿角で来られたら余計
勝てる可能性も無くなりますから・・・
俺が負ける現実は変わらないです」

鹿角「ふん・・・生意気いいやがって。
まぁいい。じゃあな。邪魔して悪かった」

インカは全員バイクで移動していった。

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *

Translate

ツイッター タイムライン

ページビューの合計

QooQ