g-226話 落第点

2023年4月10日月曜日

④最終章-無秩序な暴力-

t f B! P L
野田「あのー。
ちょっといいです?」

一世風靡の連中の前で話した。

色川「なんや?」

野田「この喧嘩はあんたらの勝ち。
それはわかった。異議は無い。
ただ・・・原因があの赤井総長と
聞いてちょっと気になって・・・」

色川「赤井を知ってんのか?」

野田「そりゃもう。
あの人には頭が上がらんし。って・・
そういうのじゃなくて
神戸連合は赤井さんが引退してから
次の総長決まってないのは知ってました?」

色川「あぁ。知ってた。叩くなら今や。
俺らはこの1年準備をしてきた。あいつが
大事にしてた場所を潰してやった」

野田「そうですか。
では赤井さんが認めたのは神戸連合に
いないのは知ってたんですね。
では去年。赤井総長だけではなく
神戸連合の4つの各総長から
認められたのが2人いるっていう
のは知ってましたか?」

色川「あん?」

色川は仲間の方を見た。仲間は縦に頷いた。

野田「ちゃんと調べてるんですね。すごいな。
それで・・・その内の2人なんですが1人は
引退してます。もう1人は・・・俺なんです。
つまり赤井総長が認めたのを倒さないと
完全勝利とは言えないんじゃないですかね?」

一世風靡が野田を睨みつける。

色川「お前が?赤井に認められた?
はははっ。そうは見えへんな」

野田「まぁ・・・確かに。
ちゃんと認められたわけではなく
勝手に認めるようにされたんですけど」

色川「まぁいい。
じゃあお前潰せば終わりなんやな?」

野田「そういうことですねぇ」

色川「誰か。こいつの相手してやれ。
誰でもいい。マジでしばいてやれ」

無傷の奴が選ばれた。

野田「タイマンでいいですか?」

色川「タイマンでいい」

野田「じゃあやりましょうか」

ダッ・・・シュッ・・・

野田はすぐに動き相手の顔を蹴った。
よろめく所に腹を殴り膝で蹴って倒した。

鹿角「へぇ。よく真似たな」

魔人「今のって飛燕の流れちゃうか?
野田をあれでよくしばいてたよな」

鹿角「まだ繋ぎの間が悪いけどな。
落第点はやれるってとこかな」

インカは黙って遠くから見ていた。

野田「1人目。終了でーす」

一世風靡「おい。不意打ちやんけ。
汚いぞ。コラぁ。お前ぇ」

怒った連中が野田に向かって行く。
色川は止めずに黙って見ていた。

野田「よっ・・・と。
いたっ。ていっ」

向かってくる相手を掴み頭突き。
盾にして相手が殴りにくくする。
それでも横や後ろに回られ殴られたり
蹴られたりはするが致命的な攻撃はこない。

色川「おいおい・・・あいつなんや?
おい。お前らやめろ」

一世風靡は怒っていて聞こえていない。
色川の声が届いていなかった。

相手の胸殴り動きを止め
そのまま金的へ殴り下がった顔に
踏み込んで肘で顎に当て
落ちていく所を下から蹴り上げる。

鹿角「あいつ・・・。わざとか?」

帝「みんなの得意な流れやってますね。
今のって陽炎さんの流れですよね」

魔人「そういえば・・・
道場でみんな野田をしばいてる時
得意な流れやってたよな。
あいつ。自分のやられたことやってるぞ」

鹿角「まだ動きは下手くそやけど。
致命傷受けてないから余裕はありそうやな」

魔人「あいつ勝手に盗む物真似タイプか。
あんま見せたらあかんかったかもな」

鹿角「あいつが努力するんやったら
見せてやった方がいいやろ。
見ただけでできることやないからな」

インカは静かに見ていた。
俺は気づいてなかった。

ここに来ていたことに・・・

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