g-214話 垂水方面

2023年3月24日金曜日

④最終章-無秩序な暴力-

t f B! P L
明石を後にした魔人達は
2号線を走り垂水方面へ向かっていた。

舞子を過ぎた辺りで・・・
ヤンキー中学生達が
いっぱい集まって騒いでいた。

何かを待っているような雰囲気だった。
インカの連中ではない事は明らかだった。

ヴォヴォヴォヴォン。ヴォヴォヴォ・・・

少ししてから後ろからバイクを吹かしている
音が聞こえてきた。ヤンキー中学生達が
待ってましたとばかりに盛り上がりだした。

鹿角「あれ?神戸連合やないか」

魔人「そういうことか・・・」

ヤンキー達は神戸連合の集会を見に
遅い時間に外に出ていたのがわかった。

孔雀「避けてやろうぜ。先に通したろう」

弥勒「そうやな。ギャラリーに悪いわ」

インカは道路の脇から歩道に乗り上げ
にバイクを止めて神戸連合が通りすぎる
のを待つことにした。

全員が黙って通り過ぎていくのを見ていた。
周りのヤンキー達は目を輝かせて見ていた。

5分程して全てのバイクが通り過ぎた。

鹿角「さて。行くか」

魔人「知ってる奴おったか?」

鹿角「悪い。ちゃんと見てないねん。
でもおらへんと思うわ。世代ちゃうし」

魔人「そらそうか。新しい世代に
なっていくんやな」

世代が変わる実感。しみじみとしていた。

帝「そろそろいきましょうか」

全員バイクに乗り移動を始めると
逆走してくるヤン車がインカに近づいてきた。

中学生達が目を輝かせ集まってくる。

?「もしかして・・・インカですか?」

全員「・・・」

全員が黙っていた。誰も答えない。

?「いえ。違ってたらすいません。
黒のコートの集団の邪魔はするなと
言われてて。もしかしたら邪魔をしたかと
思って戻ってきました。失礼します」

それだけを言って頭を下げて戻っていった。

中学生達が横でボーっとしている
黒いコートの連中に驚いていた。

神戸連合の連中が頭を下げたから。

帝「・・・早くいきましょう。誤解されます」

孔雀「そうやな。早く撤退しよう」

さっさとバイクに乗って一度垂水の海へ
迂回するように走っていった。

夜の海は暗くて何も見えない。
少し流していると声が聞こえてきた。

?「おらぁぁ。こいやぁ」

?「こんの・・・野郎がっ」

どうやらタイマンをはっているみたいだ。
卒業でケリをつけているのだろう。

少ししたら声が聞こえなくなった。
ちょっと茶化しに向かっていった。

?「はぁ・・・はぁ。俺の勝ちや」

?「くそがっ・・・まだやれるわ」

鹿角「はいはい。やめとき」

2人がインカの方向を見て睨む。

孔雀「そう睨むな。なんもせんから」

?「誰や。お前ら。なんもせんって
言われてこっち来る奴おらんやろ」

閻魔「そりゃ一理あるわ。」

孔雀「あらら。そうでっか」

2人は見たところ高1ぐらい。
なんで喧嘩してたのかを聞いた。

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