g-212話 仲間からの尋問

2023年3月9日木曜日

④最終章-無秩序な暴力-

t f B! P L

半沢「お前ら・・・」

仲間「サキちゃんから電話があって
すぐ切れて。急いで来ました。
麒麟児の連中全員に連絡が廻って
いると思います・・・サキちゃんは?」

半沢「あぁ・・・攫われた。でも無理や。
麒麟児は集めなくてもいい。止めてくれ」

仲間「半沢・・・さん?」

半沢は仲間にここであった事を伝えた。
そして止めるように指示をしたが遅い。
不良のネットワークは早かった。
麒麟児の連中が一気に集まってきた。

半沢「お前ら・・・解散しろ。
近所迷惑なるから」

集まってきた仲間にはサキが攫われた
ことが伝わっている。
仲間はいきりたっていた。

サキと半沢の仲をぶち壊したのだから。
動かない半沢に違和感を感じていたが
仲間は半沢の静止を聞かず動き出す。

半沢「お前らっ。くそっ。やめろぉぉおお」

?「どういうことですか?」

遅れてやってきた兵隊は事情がわからず
半沢に事情を聴きに伺った。

仲間「総長失礼しました。テツ。
お前は下っ端や。集会もろくに来ないし
総長と話をできる立場じゃない。
総長は彼女を攫われたんや。
俺らが今からそいつらシバくねんや」

テツ「・・・ふむ。総長。
なぜやり返さないんですか?」

仲間「おい。テツ。やめろ。
生意気な口聞くな」

半沢「・・・あれはインカだった」

仲間「インカ?」

テツ「その名前・・・簡単に出していい
名前ではないですよ?断定できますか?」

半沢「・・・あぁ。間違いない。」

テツが半沢に尋問を続ける。
仲間はテツがいつもと違う雰囲気にも
驚いて見ていた。

テツ「ふむ。そうですか。まさかですが・・・
彼らに反抗はしたんですか?」

半沢「していない。だから無抵抗決めた。
悔しいけど・・・麒麟児を動かす気もない」

テツ「そうですか。さすが半沢さんですね。
あなたはインカに触れているので
間違いないでしょう。
その連中が偽物だったらこっちで
制裁しますのでご安心下さい。
これからも麒麟児の総長をお任せします」

テツは携帯電話をとり移動しながら電話をしてた。

テツ「もしもし。遅くにすみません。
ご報告です。芦屋の麒麟児が
インカと遭遇しました。・・・えぇ。
総長の半沢は彼女が攫われたみたいですが
無抵抗を決めたようです。
態度から見て間違いないでしょう。
はい・・・はい。わかりました。失礼します。
ボス。私も本物に会いたいです」

テツはワクワクしながら
どこかへ移動していった。

半沢「・・・ふう。」

仲間「総長。すんません。
テツが生意気な態度をとって。
俺らでしめておきます。すんません」

半沢「・・・いや。いい。やめとけ。
それよりも俺は引退しようと思う。
大事な彼女を攫われてもなんも
できないのは性に合わない。
金よりも・・・な」

半沢は改めて兵隊を止めるように仲間達に指示した。
それは半沢の最後のケジメのつけ方だった。

死神達は戻る最中にサキの家に電話をして
連れ戻す事を報告していた。

母親は信じられない様子だったが喜んでいた。
即金で200万円を用意しておくとのことだった。

サキ「なに?金やったの?あたし連れ戻す目的」

死神「そう。掲示板で見たんや」

サキ「最低やな。親もあんたらも。金金金って。
金でなんでも解決できると思ってるんが最低」

死神「だいたいの事は金で解決できるぞ。
親は間違っていない。結果連れ戻るんやから」

サキ「貧乏がよかった。
あたしが貧乏やったらこんなこと
ならんかったのになー。
好きなことできて誰にも邪魔を
されずに生きてられたのに」

死神「そやな」

死神は相手にしていなかった。
それでもサキは相手にして
もらえてると思って話を続けていた。

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