g-211話 態度の変化

2023年3月8日水曜日

④最終章-無秩序な暴力-

t f B! P L
半沢「行かせへん。
あいつは・・・えっ?」

半沢が話している途中で
死神は体を沈め半沢の腕が
外側を向くように腕を引き
体制が崩れた所で
半沢の膝を蹴った。

その後すぐに指を掴み
腕関節を極めて地面に投げ倒した。

死神「悪いが。止めさせへん。」

死神はサキを追いかけていった。
半沢は死神を2秒しか止められなかった。

半沢「・・・ヤバい。逃げ切ってくれ。
頼むから・・・サキ」

倒れた半沢へインカが近寄る。

飛燕「あのー。
ちょっといいですかね?」

半沢はゆっくり立ち上がり
距離をとる。
逃げれるように警戒していた。

半沢「・・・なんですか。俺達が・・・
あなた達になんかしましたか?」

半沢はなぜか敬語で話をしてくる。
半沢は20才そこそこで年上だった。

飛燕「あー。話しづらいんで敬語やめて。
こっちが年下みたいだし。威張ってて。
ヤンキーはいきってくれてた方がいい。」

半沢「そう言われても・・・
ルールなんで・・・破ったら・・・
俺が殺される」

陽炎「??どういうことや?」

半沢は下を向きそれ以上は言わなかった。
少し落ち着いてから顔を上げた。

飛燕「よくわからんけど。自分の中で
敬語で話すって決めてるのならいい。
なんでかはわかんないけどそこが
論点じゃないから。ただいきって
くれても殺さないよ。そこは安心して。
まぁ聞きたいことはあの女の子の親が
心配しててね。それを半沢が攫ったって
いう風に理解してるんやけどあってる?」

半沢「・・・俺が攫った?サキを?
違います。俺とサキは付き合ってます。
真剣に・・・。結婚も考えてます」

半沢は2年前までは働きもせずグレていた。
麒麟児の集会が楽しみで暴走行為を楽しんでいた。

しかし・・・半沢はサキと出会ってから考えが変わった。
サキは半沢に染まっていったが半沢はサキに染まっていった。
サキと一緒に過ごせればいいと思い、きつい土方の
現場の会社に就職していた。

その頃・・・

サキ「誰か電話出てっ」

サキは電話を履歴からかけていた。
繋がった瞬間・・・

死神「つーかまえたっ」

サキ「離せ。触んなやぁぁぁ」

死神はサキを軽く投げて警察が逮捕する
姿勢をとり制圧し、電話を切った。

死神「家に帰るぞ。不良ごっこは終わりや」
サキ「ごっこちゃうわ。離せやぁぁ」

死神がサキの頭を掴み歩いて戻っていく。
インカの所へ戻ってきた。

死神「お待たせ。捕まえた。
早速やけど家に帰そう」

サキ「嫌じゃ。帰らへん。
あんな家嫌じゃぁ」

飛燕「お金持ちやんか。
何が気に入らへんねん」

サキ「あの家に私の意志はひとつもない。
機械のように色々やらされてるだけや。
金があってもあんな家に戻りたくないねん。
私は・・・ちゃんと人から愛されて生きたい」

サキは攫われたのではなく
サキの意思で家出をしているのはわかった。

死神「ダメ。帰るよ。ほら乗れ」

死神は車に無理やり乗せようとした。

半沢「待て。待ってくれ。頼む。
サキを連れて行かんとってくれ」

死神「ダメ~」

サキの横に陽炎と音叉が座り
助手席に死神が乗って裂空が運転し
サキの実家へ向かっていった。

飛燕「半沢。心配せんでも大丈夫や。
お前らが惹かれあってるんやったら悪い
ようにはならへん。そこは安心しろ」

不知火「そうそう。攫ったりしてたなら
話は別やったけどな。あの子の意思で
家出してたのがわかったからな」

半沢「どういう・・・ことですか?」

飛燕「数日したらわかる」

飛燕と不知火も後を追っていった。
レディースの子も後を追いかけていった。
半沢は立ち尽くしていた。

そして数分が過ぎて仲間が集まってきた。

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *

Translate

ツイッター タイムライン

ページビューの合計

QooQ