死神「じゃあ直線距離は
100メートルなぁ」
音叉「おっけー」
不知火「さっさと
ポジション着こうぜ~」
直線距離は100m。
けっこう長い距離を取る
正臣「こんなん・・・
へたしたら・・死ぬな」
足立「こんなことを・・
こいつら怖くないんか」
正臣と足立は恐怖を知る
やる者にしかわからない
怖さを感じていた。
死神「おい。誰か・・・
スタートの合図きれや」
陽炎「さっさと仕切れや
そこのお前がやれって」
御堂「俺が・・・?」
陽炎「お前以外おらん」
スタートの合図を御堂
がとることになった。
全員集中しだす。
沈黙が流れ出していた。
御堂「そんじゃあ行くぞ
レディ~・・・ゴーッ」
ドゥルンドゥルン・・・
ババババッ・・ブブーン
全員一斉に走り出す。
正臣「早いっ・・・」
足立「出遅れた・・・?
違う。あいつらが早い」
先頭に飛び出してたのは
インカのみんなだった。
クラッチを一気に上げて
トップスピードに入る。
正臣「くそっ・・・」
足立「負けれるかぁ」
正臣と足立も遅れを
取り戻す為スピードを
一気に上げる。
50mを過ぎた頃・・・
周りは見えず自分の事
だけに集中していた。
正臣「どこで・・・
どこで止まればいい?」
足立「怖ぇ・・・」
残り30m・・・
時速80km・・・
選択の余地はもうない。
正臣「あかん・・無理や
ここで・・・ブレーキ」
足立「ここかぁ・・・」
正臣がブレーキをかける
音を聞き足立もかける。
キキキキキイッ・・・
後輪が横へ廻りだす。
車体を横にして止める。
??「うわあ。すげえっ」
正臣「止まった・・・
よしっ。ギリギリやぁ」
足立「おっしゃああっ」
正臣は5cm前で止まった
そして勝ちを確認する為
に他の連中の方を見た。
正臣「・・・えっ?」
足立「なん・・・でや」
その時・・・正臣は
信じられない光景を見た
バイクが空を飛んでいた
それも・・・複数台・・
そして・・・観客の歓声
は自分達に向けられた
のではないと気づいた。
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