蓮「ふぅ。こんな感じか」
真帆「これは捨てるの?」
蓮「あぁ・・・って待てや
それ俺の卒業証書やんけ」
大学を卒業してから数日が
過ぎ学生マンションの掃除
を真帆と一緒にしていた。
もう・・・出て行くから。
俺の4年間は終わって次の
新しい大学生の為にも早く
出て行く必要があったから
荷物は全部実家に送って
掃除も終わりスッキリした
真帆「何も無くなったね」
蓮「あぁ。無くなったなぁ
4年って・・過ぎてみたら
意外と早かったもんやな」
真帆「ここの部屋ってさぁ
結構思い出残ってるよね」
蓮「そうか?別にないで」
真帆「なんでよ。あたしは
めっちゃあるねんけど~」
蓮「なにがあったの?」
真帆「蓮と一緒に過ごした
3年間の生活の基本かな」
蓮「そんなん残すなや。
全然かっこよくないけど」
生活の基本を残されても
はっきりいって困る。
もう部屋を出て行くのに。
真帆「じゃあ。行こうか」
蓮「そうやな・・・じゃあ
真帆の実家に世話なるか」
真帆と手を繋いで家を出る
そして・・・鍵を返した時
俺の大学生活は終わった。
真帆と一緒に電車に乗って
真帆の家に向かっていた。
蓮「真帆。ちょっと待って
なんか差し入れ買うから」
真帆「いいよ。そんなん
気にしなくてもいいって」
蓮「そういう訳にいかんの
今日は世話なるねんから」
真帆「今まであたし世話に
なってたけどお金受け取る
ことせんかったやんかぁ」
蓮「はははっ。ええねん。
ええ暮らしやなかったし」
真帆「もう~。ほんまに」
シュークリームを買って
真帆の家に向かった。
母「まぁ。いらっしゃい。
ささっ。上がって下さい」
蓮「すいません。これ。
シュークリームですけど」
母「まぁ~。ありがとう」
真帆「今度はちゃんと蓮に
ご飯食べさせてあげてよ。
あたしの旦那様なるから」
蓮「まだ早いやろ。バカ」
母「蓮君にお義母さんって
呼ばれるのももうすぐね」
蓮「早いですって・・・」
母も娘も同じ感覚だった。
でも・・・言ってることは
2人が正しかった。
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