母「まぁまぁ。その辺りの
話も含めて一度食事を」
蓮「まず真帆の言ってる事
を止めるのが先ですって」
金の無い大学生と結婚を
したいと言ってる金持ちの
娘を止める方が先なはずだ
なんで母は止めないの?
とずっと思っていた。
母「蓮君はいつ頃だったら
予定が空いていますか?」
蓮「いえ・・・あの・・」
真帆「蓮は水曜日空いてる
後は知らないけど」
母「じゃあ来週の水曜日に
お食事しましょうか?」
蓮「あの・・・あれ?」
真帆「うん。じゃあそれで
蓮も問題ないやんね?」
蓮「いや・・・ないけど」
母「じゃあ来週水曜日の
夜7時でどうですか?」
真帆「うん。そうしよう」
母「じゃあ7時で予約を
入れておきますので」
蓮「予約?予約って何?」
金持ちの外食が怖くなる。
予約とかするお店って・・
絶対高い店だと思った。
真帆「じゃあママ。今日は
蓮のところに泊まるから。
また明日帰ってくるね~」
母「じゃあ気をつけてね」
真帆「ほら。蓮。行くよ」
蓮「行くよ。やないわぁ」
真帆に引き連れられ帰る。
送りに来た意味が無かった
結局家に戻ってくる事に。
真帆「あ~。疲れたぁ~」
蓮「それを真帆が言うの?
俺が言いたい台詞やけど」
真帆「まぁまぁ。そんなに
ブスッとしてもダメだよ」
真帆に負けた気がした。
真帆の押し切りにはいつも
勝てなかった・・・
女の意思って強い・・・
こうって決めたら動かない
男の意思を砕きに来る。
女って・・・難しい・・
やっぱりわかんなかった。
それから夜遅くまで真帆と
ずっと話をしていた。
真帆の意見と俺の意見を
お互い言って話しあった。
給料も税込20万円だし
楽して暮らせるほどの
経済力がある訳ではない。
2人で暮らそうとすれば
苦労するぐらいの生活だ。
ブランド品も買えないし
欲しい物も買えなくなる。
それに知らない土地での
生活になってしまう。
そんなのでいいのか?と。
真帆「全部わかってるって
ちゃんと覚悟もしてるし」
真帆は笑ってそう言ってた
その瞬間・・・気づいた。
真帆は俺よりも強いって。
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