g-67話 何の安心

2022年9月30日金曜日

③-大学卒業-

t f B! P L
母「お願いします」

蓮「やめて下さいよ。
頭を下げないで下さい」

真帆の母が頭を下げた。
金持ちの人が大学生に
恥じる事なく下げていた。

母「この前蓮君が帰って
から真帆に話を聞きました

蓮君は大学生でお金に余裕
がないのにシュークリーム
を差し入れしてくれて・・
それなのにご飯もろくに
食べず帰らせてしまって」

蓮「あ~。いいですよ。
シュークリームはそんなに
高い物でもないですから。
別に気にしないで下さい」

母「いえ。気にしてます。
今まで気にしたことって
なかったんですけど・・・

真帆が自分を恥じてた時に
私も恥じてしまいました」

蓮「なんかありました?」

母「蓮君にご飯食べさせて
もらってるって聞いて・・

蓮君お金を受け取らなくて
1人も2人も一緒だから。

それに1人で食べるよりも
誰か一緒に食べてくれてる
ほうが美味しく食べれる。

これを聞いた時・・・
もう泣いてしまいました」

蓮「いえいえ。すいません
謝るのはこっちですって。
しょうもない料理しか
食べさせてないので・・」

真帆がこんな金持ちって
知ってたら食わせてない。

そんないい料理を食わせる
ことはしていなかったから

勘違いされても困った。

母「是非私と真帆と蓮君の
3人だけでお食事をして
頂けませんでしょうか?」

蓮「いえいえ。僕は別に
気にしてませんから」

真帆の母はしつこかった。
もういいって言ってるのに

真帆「ママ。あたし決めた
あたしこの家出るから」

母「えっ!?なんで?」

蓮「アホかぁ。お前は。
家出てどうするねんや?
こんなでっかい家住んでて
家出るなんてアホやんけ」

真帆「あたし別に金持ちの
生活じゃなくても不満を
感じず生活できてたしさぁ
蓮と一緒に生活したいし。
あたし蓮についていくわ」

蓮「はっ?ついてくる?」

真帆「うん。同棲したい」

蓮「はぁ?お前アホやろ。
あの1ルームに2人で生活
なんてできるかいやぁ」

真帆「なんでよ?あたし
何回も泊まってるやんか」

蓮「そういう事やなくて。
こんなでっかい家からあの
学生用マンションで2人は
犬小屋みたいなもんやん」

真帆「そんで~卒業したら
兵庫県についていくから。
だから安心していいよ♪」

蓮「何の安心やねんな」

真帆が色々言い出した・・
俺は話を止めるのに必死だ

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