母「少し上がりませんか?
立ち話もなんですから」
蓮「いえ。けっこうです。
娘さんを送ってきただけ
ですので」
真帆「嫌。帰らないから」
蓮「そんな事言わずに。
親も困るやろうから」
真帆「・・・嫌なの」
蓮「嫌じゃないっての」
真帆が言う事を聞かない
めっちゃ対応に困った。
真帆「あたしこのまま
別れるとか絶対嫌だよ」
蓮「もう答えは出てる。
せやから・・・終わり」
もし・・・俺がなんにも
考えてなく生きていたら
何があっても真帆と結婚
をしていただろう・・・
玉の輿に乗れてたから。
ただそうなってたら真帆
はこんなに想ってくれて
いなかっただろう・・・
どこにでもいる人だから
母「あの・・別れるって
どういう事でしょうか?
この前のあれが原因?」
蓮「いえいえ。違います
実は少し前に実家の神戸に
帰ってまして第一希望の
会社に面接受けに行った
んですけどそこで即日で
内定をもらえたんです」
母「えっ?即日で?」
蓮「はい。そうです」
母「普通即日で内定を
くれるとこってないよ?
こんなん言うのも失礼
かもしれないけど・・・
その会社は大丈夫なの?
怪しくない?」
蓮「ええ。大丈夫です。
知ってる人達の所なんで
経営状況は厳しいかも
知れないですけどね」
母「知ってる人達なの?
蓮君の年ぐらいの人?」
蓮「僕の1つ上ですね。
夜間大学に通いながら
経営やってるんですよ」
母「えっ?そうなの?
蓮君の先輩ってこと?」
蓮「先輩とは言えません
向こうは僕の事を後輩と
思ってくれてませんし。
寄生虫と思われてます」
ずっと勝手についていく
俺は寄生虫みたいだった
母「そうなんだぁ・・・
蓮君。今度一度だけ前の
非礼を兼ねて外で一緒に
食事してもらえない?」
蓮「いえ。お気遣いなく
非礼と思ってませんよ」
金持ちの言っている事は
聞いてて辛い事が多い。
ただの大学生が金持ちに
言える意見なんてないし
ただ黙って聞くだけだ。
一緒にいたいと思わない
媚を売る気もなかった。
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