宮根「早速本題入るか。
野田は今福井県なんか?」
野田「はい。そうです」
峰「その前に聞きたい。
お前まだ3年やろ?なんで
もう就活してんねんや?」
宮根「たしかに。早いな。
年明けぐらいから動くのが
多いと思うねんけど・・・
そんなに急いでるんか?」
野田「急いでるって訳では
ないんですけど・・・」
宮根「じゃあなんやねん。
お前建築勉強してるみたい
やけど就職やとゼネコンを
狙うべきちゃうんか?」
野田「ゼネコンとかって
みんないないですやんか」
峰「どういうことや?
みんないないって」
野田「どうせ仕事するなら
一生付き合える人達と一緒
に仕事したい思ってて・・
ずっと高校の時から見てた
あんたらと一緒に俺も今後
やっていきたい思ってた」
宮根「それはなんでや?
俺らお前になんかいいこと
した覚えはないねんけど」
蓮「それは僕もないです。
虐められてばっかでした」
峰「じゃあなんでなんや?
大学ちゃんと行ってたら
ええとこ就職できるやろ?
大手に就職した方がええぞ
給料もええやろうし休みも
ちゃんとありそうやしな。
その方が幸せやろ?」
蓮「幸せなんですかね?」
宮根「そりゃそうやろう。
それが世間一般の幸せや」
蓮「それが幸せやとしても
幸せそうにしている人って
俺は見たことありません」
宮根「ほう・・・続けろ」
蓮「どんなに給料良くても
満たされるのは物だけです
高価な車や家があっても
心が満たされるのは一時的
ですぐまたむなしくなる。
それを手にいれたかったら
僕はここに来てませんよ」
宮根「言うやないか」
峰「じゃあ何を求める?」
宮根「あんたらを求める。
俺は高校の頃あんたらを
見ててとにかく怖かった。
でも同時に憧れたんや・・
暴力の力を持ってるのに
暴力で勝負をせずに姿勢で
勝負したりしてた姿に憧れ
一生つるみたいと思った」
宮根「なるほどなぁ~」
峰「過大評価しすぎやな」
蓮「過大評価なんて・・・
してるわけないですやんか
なんであんたらは自分達を
過小評価してるんです?」
宮根「別にしてないって」
蓮「してますやんかぁ。
俺は知ってるんですよ?
2人共夜間の大学に通って
勉強しながら仕事してるの
普通に働くのやなくて・・
経営してますやんか・・・
それを言えばいいのに・・
なんで言わないんですか」
この人達は言わない・・・
努力は見せない人達だった
俺はそれを知っていた。
だから過大評価ではない。
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