g-50話 パニック

2022年9月13日火曜日

③-大学卒業-

t f B! P L
母「シュークリーム・・・
差し入れしてくれてるよ。
学生でお金は無いみたい。
でもわざわざ持ってきて
くれてるみたいだけどね」

真帆「蓮は高校の時に入院
していた先輩に差し入れを
持たずに行った事があって
悔やんだ事があるからって
言ってくれたことがある。

だから・・・そういう事は
ちゃんとしてる人なのに」

母「パパが間違ってたね。
病院任せたのは失敗かなぁ

パパはあたしの財産目当て
で結婚したって事かなぁ」

父「私は違うよ・・・」

真帆の家は母方が金持ちで
真帆の父は養子で入ってた

病院を持っていたのは・・
母方のほうだった・・・

母「真帆。頑張っておいで
あたしは蓮君気に入った」

真帆「いいの?ママ?」

母「うん。ママが許すよ。
蓮君に今日の事は謝ってね
絶対に離したらあかんよ」

真帆「ずっと頑張ってるよ
でも・・・どうしよう」

母「どうしたの?」

真帆「蓮に筋が通らない。
蓮・・・ご飯ろくに食べて
なくて帰ったから・・・」

父「それがどうした?」

真帆「シュークリームよ。
蓮は今日ご飯よばれるのを
楽しみにしてくれてたのに
こんな結果なってしまって

そのシュークリームだって
安いモノかも知れないけど
それ買うお金だって本当は
自炊してる分以上するもん

あたしいつも蓮に手料理を
食べさせてもらってたから
そういうの知ってるもん」

母「まぁ・・・そうなの」

真帆「豪華って言える料理
じゃないけどさ・・・でも
あたしお金払ってないし」

母「なんで払わないの?
おかず代ぐらいは払って
あげな蓮君も困るでしょ」

真帆「蓮が受け取らない。
1人も2人も一緒やって。

それに1人で食べるよりも
誰か一緒に食べてくれてる
ほうが美味しく食べれる。

だから気にするなってさぁ
言ってくれるからぁ・・」

母「ぐすっ・・うっ・・」

真帆と母が泣き出した。

真帆「だから今日ぐらいは
ゆっくりしてほしかったし
あたし何にもできないから
ママの料理食べてほしくて
なのに・・・あたし・・・
蓮に恥かかせてしまった」

母「わかった。もうなにも
言わなくていいから・・・
真帆。蓮君を今度外食に
誘いなさい。ママがお詫び
も兼ねて会いたいから」

真帆「今から言ってくる」

母「今日はもう遅いから
また明日にしなさい。今
真帆が行ってもパニックで
まとまらないと思うから」

真帆「うん・・わかった。
じゃあそうするよ・・・」

そして・・・翌日・・・
夕方に真帆が家に来ていた

ピンポーン・・・

真帆「蓮?いないのぉ?
昨日は本当にゴメンね」

ピンポーン・・・
コンコンコン・・・

真帆「開けるよぉ~?」

真帆は合鍵でドアを開けた

真帆「えっ?いないの?」

そこには誰もいなかった。
俺は・・そこにいなかった

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