g-48話 玉の輿

2022年9月11日日曜日

③-大学卒業-

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父「そりゃあそうだなぁ。
お金を持ってない人は金の
価値なんてわからんからな

金があればなんでもできる
それぐらい知ってるだろ」

蓮「知りませんけどね~。
知りたくもありませんが」

父「どうせ君は真帆と結婚
して財産を手に入れようと
してるだけなんだろう?」

蓮「それは否定できない。
違うとも言い切れないし」

もし結婚するとなると違う
と否定しても伝わらない。

なら・・・否定をしない。

父「やっぱりそうか。でも
やっと正直になったなぁ。

それでいい。世の中には
金より大事なものがある。
とか言ってる者も多い。

そういうきれいごとを言う
連中は私は嫌いなんだよ」

蓮「それも一緒ですって。
真帆と同じこと言ってます

それが言えるのも金を持つ
あんたらぐらいですから」

父「どういうことだね?」

蓮「わかりませんかねぇ?
金より大事なモノはあるし
金で買えないモノもある」

父「そんなのはない・・・
言ってみろ。きれいごと」

蓮「あるんですよね。でも
俺は金を持ってないんでね
言う権利ないし言わない」

父「どうせあれだろ?
友達とかそういうのだろ」

蓮「そういう事ですね。
でもちょっと違いますわ」

父「どんなことだ?」

蓮「だから言いませんよ。
言う権利ないんですから」

立場が逆転していた。
俺の方が有利になっていた

父「友達とか言うやつに
限って友達を裏切るものだ
それにな。人は金で簡単に
裏切ったりするもんだぞ」

蓮「友達じゃないっての。
もういいですわ。これ以上
ここでご飯食べても美味し
く食べれなさそうなので。
もう帰らせてもらいます。
すみません。失礼します」

ご飯を食べ始めて10分・・
もうむかついたので帰る。

俺は一礼をして出て行った

真帆「ちょっと。蓮?」

母「真帆。追いかけて」

2人はすぐ追いかけてきた
俺は玄関で靴をはいていた

真帆「蓮。待ってよ」

蓮「悪かったな・・真帆。
せっかく呼んでくれたのに
こんな失礼な態度とって」

母「こちらこそ・・・
本当にごめんなさいね」

蓮「いえいえ。いいんです
ご飯美味しかったですよ。
久しぶりに家庭料理頂いて
本当に嬉しかったです」

真帆「駅まで送るよ」

蓮「いいわ。帰れるから。
じゃあまたな。真帆」

俺はなんとか笑って言った
上手く言えたかは解らない

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