父「野田君って言ったかな
真帆と同じ大学かな?」
蓮「いえ。違います。
僕は福井大学ですから」
父「福井大学?あそこには
医学部はあったかな?」
真帆「無いよ。蓮は工学部
で建築学んでるねんよ」
父「建築?医学じゃなく?
将来はどう考えてる?」
蓮「あまり考えてません」
真帆「これから就職活動。
まだ大学3年やねんで~」
父「今の時期から考えて
おかないと後手にまわる。
考えてないっていうのは
どういう事なんかな?」
真帆の父はムっとしてた。
俺の答えが気に入らない。
蓮「僕は・・・そんなに
できた人間じゃないんで」
真帆「何言ってるんよ~。
蓮はちゃんとできてるよ」
父「そろそろ企業説明会が
始まってエントリーシート
の記入も始まる頃だぞ?」
真帆「蓮は就職したい会社
が第一志望であるみたい」
父「ゼネコン関係か?」
蓮「いえ・・・違います」
父「ゼネコンの下請けか?
今は下請けでも大きい所は
けっこう増えてるしなぁ」
蓮「さぁ・・わかりません
でも違うと思います・・」
父「・・・どういうとこ?
給料がよい所なんかな?」
蓮「どういうとこかはまだ
見てないんでわかりません
給料は安いと思います」
父「休みが多いのか?」
蓮「それもわかりません。
ただ少ない気がします」
父「・・・わからない。
それはどこにある会社?」
蓮「兵庫県です・・・」
父「兵庫?関西の方か?」
真帆「蓮は兵庫出身だよ」
父「地元に戻るって事か」
蓮「はい・・・そこに
受かれば戻る予定です」
真帆「そこに落ちたら福井
で就職するって言ってる」
父「ふ~む。そうなのか」
真帆「そんでね~。ママに
は言ってるんだけどね~。
蓮が第一志望落ちたらさぁ
あたしら結婚する予定~」
蓮「えっ?あれっ・・?」
父「結婚だと?」
真帆の父の表情が変わる。
めっちゃ驚いていた。
真帆「うん。結婚するよ。
蓮もそう言ってくれたし」
蓮「いやいやいや。待て。
すいません。違います」
真帆「そういう意味やん。
あたしはあれがプロポーズ
って受け取ってるからね」
話が一気にこじれていく。
そして話は本題へ入ってく
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