g-45話 逆効果

2022年9月8日木曜日

③-大学卒業-

t f B! P L
コンコンコン・・・
部屋の扉をノックされる。

母「真帆~。そろそろ
降りておいで~。お父さん
帰ってきたからね~」

真帆「はーい。ありがとう
すぐに降りるからぁ~」

蓮「はぁ・・・医者かぁ」

真帆「大丈夫やって。ほら
早く下に降りていこうよ」

真帆に押され降りていく。
リビングに向かっていった

真帆「パパ~。お帰り~」

父「あぁ。ただいま」

真帆「こちら彼氏の野田君
前に真帆が言ってた人~」

司「はじめまして・・・
野田です。」

父「あぁ。そうか・・・
どうも。こんばんわ」

この瞬間・・・わかった。
俺は・・・歓迎されてない

真帆「じゃあ挨拶もすんだ
しとりあえず蓮も座って。
もう真帆お腹空いたよ~」

父「まぁ座って座って」

蓮「はい・・すいません」

ひとまず席について座る。
真帆は俺の隣に座った。

真帆「蓮は何飲む~?
ビールでいいかなぁ?」

蓮「いや・・・お茶で」

真帆「なんで?いつも
ビール飲んでるやんかぁ」

母「遠慮なさらずに」

蓮「いえ。お茶が飲みたい
のでお茶でお願いします」

酔って話しはできない・・
歓迎されていないのだから

父「私はビールもらおうか
真帆。注いでくれるか?」

真帆「はーい。パパ~」

父「おっとっと・・・」

真帆「ごめん入れすぎた」

父「大丈夫。大丈夫」

蓮「これは・・・あかん」

見てすぐにわかった。
真帆の父は娘を溺愛してる

話しさえできないと気づく

母「蓮君。食べてね~」

蓮「はい。いただきます」

真帆「蓮。よそったげる。
お皿貸して~」

蓮「いいよ。自分でやる」

真帆「うちがやったげるよ
あたしがよそいたいのっ」

蓮「じゃあ・・・ごめん」

真帆が俺に気を遣うのを
避けるようにしてたのに
完全な逆効果だった・・・

身動きが・・とれなかった

真帆「蓮。これ美味しいよ
ママのナポリタン食べて」

蓮「うん・・・食べるよ」

真帆が適当によそってくれ
俺は静かに食べ始めていた

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