g-44話 本音

2022年9月7日水曜日

③-大学卒業-

t f B! P L
蓮「だいたいなぁ。医者と
医者を目指してもない俺が
なんの話しできると思う?

しかも俺はただの大学生や
地位も名誉もない人間や。

例えば俺の頑張ってますと
真帆の親の頑張ってますと
言うのは全然違うねんや。

責任も重みも全然違うから
俺が話せる事は何もない。

俺が恥かくだけやないか」

真帆「あはは。そっかぁ。
そんなん初めて言われた」

蓮「あはは。やあるかぁ。
あ~もうどうしよっかな」

俺はずっと悩んでいた。
会話ができないと思った。

真帆「あたしの家さぁ・・
実は地元で結構有名でね。
玉の輿って言うんかな?

それ狙いの男が多くてさ。
めっちゃちやほやされてて
あたしの事が好きと勘違い
して調子乗っててんよ」

蓮「調子のってたんは
俺も知ってるねんけど」

真帆は第一印象が最悪で
俺は相手にしてなかった。

それは真帆にも言ってたし
ちゃんと態度で示していた

だから真帆も知っていた。

真帆「もし・・・蓮が・・
ウチが金持ちって知ったら
態度変わったりあたしの
ご機嫌とってくるんかなぁ
って考えたりして・・・
怖い部分が少しはあった」

蓮「そりゃあ変わるやろ。
変わらへん方がおかしい」

真帆「・・・えっ?」

蓮「真帆の機嫌をとるって
つもりは全くないねんけど
こんだけ金持ちやったら
相手も金持ちやなかったら
真帆とは釣り合わへんわ」

真帆「釣り合わない?」

蓮「そう。俺はエリートで
育ってきたわけやないねん

こんな贅沢なんて知らんし
権力なんてのも無いねん。

そんな環境で育ってきた俺
と真帆が合う訳ないやん」

真帆「なによ・・・それ。
あたし別れる気はないよ」

蓮「いや・・別れなあかん
俺は今日・・そう思った」

真帆「えっ?そっち?」

蓮「あぁ。これあかんわ。
俺じゃ真帆を幸せになんて
できへんって思ったね。
こんな生活させられへん」

真帆「さっき言ったやんか
ウチ蓮がおったらええの」

蓮「真帆がよくてもな。
親が許してくれへんって」

真帆「親は関係ないって」

蓮「関係あるわ。バカ。
親に祝福されへんかったら
ただの親不孝もんやんけ」

親は子供の幸せを考える。

だから親が認めなかったら
子供は幸せになれないと
いう判断をしてる事になる

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