g-39話 第一志望

2022年9月2日金曜日

③-大学卒業-

t f B! P L
蓮「結婚ってなったら・・
俺は今みたいに自分勝手で
動けなくなるんやろなぁ」

今までは全部自分事なので
責任をなんとかとってきた

だけど結婚となると今後は
自分勝手で動けなくなる。

周りにも迷惑がかかるから

俺は・・少し考えていた。

蓮「真帆・・聞いてくれ」

真帆「・・・なに?」

蓮「俺は今まで自分勝手で
やってきてたんやけど・・
第一志望の就職活動を最後
に俺は自分勝手な人生を
もう終わろうと思う・・」

真帆「どういうことよ?」

蓮「真帆と結婚がしたい。
今はまだわからんけど・・
もし第一志望が落ちたら
結婚をしたいと思ってる」

嫌われる男のやり方だ。

条件付きの告白だった。
卑怯な告白の仕方だった。

だけど・・・真帆は・・・

真帆「めっちゃ嬉しい・・
あかん・・・涙でてきた。
ごめんトイレ行ってくる」

真帆はすぐトイレへ行った
化粧が崩れだしていた。

蓮「あいつ・・・本気やん
はぁ・・・困ったなぁ」

1人で色々と考えていた。

大学に入ってからめっちゃ
楽しいと思った事は無い。

普通の人達の集まりで普通
に今どきの会話をしている

社会に出たら適当に働いて
いい給料をもらって結婚を
して過ごせればいい。

そうみんな考えていた。

本音を隠して人とうわべで
付き合い機嫌をとってる。

薄い人間付き合いだった。

でも・・・これが本来は
正しいのかもしれない・・

相手に嫌われずに生きる。

誰にも迷惑をかけないから
迷惑をかけられたくはない

そう思って生きる人が多い
だからそれが正しいだろう

本来俺もそうやって本音を
見せず生きてればどれだけ
楽に生きられただろうか。

理由もなく喧嘩をしてて
どっちが強いかを争っても
試合じゃないから勝っても
そこに何も残らなかった。

だけど・・あの人達は・・
俺とは違い目には見えない
想いをちゃんと残してた。

その想いは俺も見ていた。

真帆「ごめんね。待った?
何を考え事してるんよ?」

蓮「別に・・ちょっとな。
そろそろ帰ろうか?」

真帆「うん。そうしよっか
今日は蓮の家に泊めてよ」

蓮「またか。別にええけど
たまには家に帰れよなぁ」

真帆「帰る時は帰るよ~。
ちゃんと帰ってるやんか」

真帆は俺の家に転がりこみ
ほぼ半同棲になっていた。

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *

Translate

ツイッター タイムライン

ページビューの合計

QooQ