蓮「つまらへんなぁ・・」
もっと気合が入ってると
思ったのに思った以上に
気合も根性もなかった。
俺はガッカリさせられた。
ツッパるのならツッパル
なりの根性が欲しかった。
立ってきてほしかった。
ホテルに戻って休んで・・
そして翌日に神戸に帰った
先生に面接の報告をして
どんな感じだったか伝えた
そしてその日学校が終わり
彼女の川島さんと会った。
恵「待った?蓮君」
蓮「そんな待ってないよ。
それじゃあ行こっか」
彼女と一緒にデートする。
マクドで色々と話をした。
恵「推薦どうやったぁ?
福井やったっけ?」
蓮「うん。福井の大学やで
昨日受けてきてんけどなぁ
なんかよくわからへんわ」
恵「いいなぁ。推薦って。
うちら一般受験なるから」
蓮「俺は工業やからなぁ。
一般でセンター試験とか
そんなんやったら無理や」
工業高校が一般大学受験を
して大学に行くのは難しい
専門教科を学んでるから。
恵「でもさぁ・・・蓮君が
大学合格したらうちらさぁ
どうなるんやろうね?」
蓮「俺が振られるんやろな
遠距離恋愛とか無理やし。
とか言われそうやもん」
恵「え~。そんなんないよ
うちは遠距離でもいいよ」
蓮「まぁ。それはその時に
ならなわからへんって。
合格してたらの話やから
今話す事ではないって」
恵「うん。そうやね」
彼女と一緒にいる時に
高校卒業後の事なんて
深く考えたくなかった。
どう考えてもいい答えが
浮かぶことはなかったから
それから1ヶ月が過ぎて
福井の大学から1通の封筒
が俺宛に届いていた。
合格か不合格かの連絡だ。
先生の目の前で開いた。
蓮「あっ。合格してるわ」
先生「よかったなぁ」
蓮「あ~。びびったわぁ」
建築科の職員室で先生達が
拍手をしてくれていた。
結果を見るまではびびった
まさか合格しているとは
思ったりしてなかったから
蓮「合格したかぁ・・・」
気持ちは少し複雑だった。
彼女にも伝えないとダメだ
別れを告げられるような
覚悟を決めないといけない
その覚悟ができなかった。
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