g-37話 就職活動

2022年8月31日水曜日

③-大学卒業-

t f B! P L
ひとまずお腹も空いたので
居酒屋へ行く事にした。

真帆「かんぱーい」

蓮「テンション高いねん」

真帆と2人で食べていた。
やっぱり話しは就職活動へ

真帆「ねぇ。蓮さぁ・・・
就職は福井で考えてる?」

蓮「わからへんけどなぁ。
第一志望は地元かなぁ」

真帆「大阪やったっけ?」

蓮「違うわ。兵庫県や」

関西以外の人からすると
関西と言えば大阪になって
結構間違えられていた。

真帆「地元に帰るの?」

蓮「そういう気はないけど
兵庫でひとつだけ受けてな

そこ落ちたら未練ないから
どこで就職してもいいかな

ちょっと甘い考えやけど」

真帆「なんていうとこ?
有名な会社なん?」

蓮「小さい会社や。ただの
中小企業やろうからな」

真帆「じゃ給料がいいの?
ボーナスよかったり?」

蓮「それもなさそうやわ」

真帆「わからへん・・・
全然いいとこないやんか。
なんでそんな小さいとこに
入りたいと思ってるの?」

蓮「それは言いたくない。
ただの・・・俺の意地や」

真帆「そこ落ちたら?
第2志望ってあんの?」

蓮「ない。落ちたら落ちた
で考えていこうと思ってる
それからやな。企業説明会
にも出るとなったら」

真帆「ふーん。蓮は蓮で
しっかり考えてるんやね」

蓮「そこまでしっかりとは
考えてはないねんけどな」

内定が出る保証は無い。
しっかり考えて対応できる
人達の集まりじゃない。

考えると悩むだけだった。
だから深くは考えていない

真帆「・・・あたしは?」

蓮「へっ?知らへんけど」

真帆「知らへんじゃないよ
あたしはどうするんよ?」

蓮「なんやの?いきなり」

真帆「もし蓮が兵庫の会社
に就職したらあたしはどう
したらええの?遠距離?」

真帆が前の彼女とだぶった

俺は・・・高校を卒業して
川島さんと無理矢理別れた

遠距離なんてできないし
勉強に集中できないから。

あの時と・・・同じ状況を
作ってしまっていた・・・

でも・・・俺は・・・
同じ答えを選んでいた。

蓮「別れるべきやろうな。
俺は自分を曲げる気はない
真帆には合わせられない」

それは曲げれなかった。
その為に大学に来たから

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