g-31話 引き際

2022年8月25日木曜日

②-家庭訪問-

t f B! P L
橋本「大人に責任をとって
もらうぐらいやったらやぁ
最初っから調子乗るなや」

寛太「・・・なんやと?」

橋本「ヤクザの息子やから
そこら辺のヤンキー達より
もっと気合が入ってると
思ってたんやけどなぁ~。

気合もなんも入ってへんし
挙げ句の果てには親かいな

じゃああれか?お前の仲間
はお前を見てなくて後ろの
親の存在を見てるんか?」

仲間「うっ・・・」

仲間は少し動揺していた。

橋本「あら?図星みたい」

寛太「しゃあないやんけ。
俺らみたいなヤクザ者は
はみだし者やねんからや」

橋本「はみだし者やと?
お前はほんまにヤクザか?

ヤクザははみだし者やない
世の中の必要悪やないか。

ヤクザっていう悪がいて
夜の世界のお店や巨大企業
は守られてるんやないか。

なにがはみだし者やねん。
お前は親の何を見てるねん

ヤクザは必要悪やけどお前
のやってる事はチンピラや

なんにも意味ないねんや。
そんで何も残らへんねん」

パチパチパチパチ・・・

後ろで拍手の音が聞こえた

沢田「金田さん・・・」

金田「素晴らしいですね。
坊ちゃんのお友達は・・」

橋本「誰?なんの人?」

沢田「うちの組の参謀や」

橋本「へぇ。あれがか?」

寛太「金田。なんでお前は
こいつを褒めてるねんや」

金田「その通りだからです
褒めるに値していますよ」

寛太「なんで・・・」

橋本「ガキの喧嘩に大人が
出て仇を取りますかね?」

金田「金にならないヤマは
こなさない主義ですので」

橋本「経済ヤクザか・・・
やっぱり危なそうやなぁ。
これ以上は踏み込まずに
一度引かせてもらいます」

金田「ご自由にどうぞ」

橋本「沢田。部屋に戻ろう
先頭歩いて先導してくれ」

沢田「あぁ。わかったわ。
じゃあ金田さん。また」

金田「はい。坊ちゃん」

橋本「失礼しますね」

金田さんの隣を過ぎる時に
全員が一礼をしていた。

ロバートの行動を真似てた
だけなようにも見えた・・

金田「礼儀もわきまえてる
となると隙がないですねぇ
寛太さんでは無理ですか」

ロバートの態度を見てから
人としての資質を見ていた

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