g-29話 好きな花

2022年8月23日火曜日

②-家庭訪問-

t f B! P L
橋本「バラと彼岸花が
めっちゃ好きやねんけど
彼岸花は縁起悪いから
バラって言ってるねん」

沢田「バラ好きなんか?
バラ好きって珍しいな」

橋本「めっちゃ好きやな
美しいのに欠点がある。
その欠点があるからより
綺麗に咲けるんやんけ」

宮根「おおっ。すげえな
なんかちょっと感動や」

沢田「彼岸花の方は?」

橋本「彼岸花はただ単純
に綺麗すぎる花やからや
あの花は別格に綺麗や」

宮根「そうなんか?」

瀬戸「彼岸花は縁起が
悪いけどめっちゃ綺麗」

村田「それぐらい常識」

宮根「普通は知らんやろ。
お前らがおかしいねんや」

瀬戸「このあたりにさぁ。
バラ咲いてたら綺麗やと
思うねんけどなぁ~」

村田「この辺りはどう?」

橋本「そうやなぁ」

宮根「あれ?無視かいや」

沢田「はははっ。お前は
無視されてるみたいやな」

宮根「うっさいわ。お前も
無視されてるやないけ」

宮根は無視されていた。
そして俺も無視されていた

勝手にバラを育てる花壇の
位置を決められていた。

橋本「おーい。沢田ぁ~。
ここに育てるからなぁ~」

沢田「めっちゃ勝手やな」

そして勝手に決められる。
別にそれは構わなかった。

橋本「明日種を持ってくる
から水は適当にやってや」

沢田「俺が育てるんか?」

橋本「うん。そうやで。
だって俺の家やないもん」

沢田「確かにそうやけど」

宮根「あははははっ」

こうやって普通に話して
いじられるって言うのは
何年ぶりだっただろう。

あたふたしたり必死に
なっている自分が新鮮で
なんか楽しくて嬉しい。

これが友達なのかなぁ?
そんな気分に浸っていた

俺にとって大事な奴らだ
それに大事な居場所だ。

そう思えてきていた。

そうやって話をしている
時に寛太が帰ってきた。

バカな仲間達をつれてた

橋本「こんにちわぁ~」

寛太「あ?なんやねん。
誰や?お前らぁ」

沢田「おい。寛太。
なんで喧嘩腰やねん」

寛太「清人の友達かいや。
弱そうな奴らばっかやな」

仲間「おい。カン。そんな
奴ら相手にせんとこうや」

寛太「あぁ。そうやな」

寛太はでかい態度をとって
俺達の横を通り過ぎていく

仲間数人と一緒に・・・

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