村田「なんでだんまり?」
橋本「まぁまぁ。落ち着け
沢田。訳ありなんか?」
沢田「あぁ・・・訳ありや
できれば言いたくない」
橋本「そうか・・わかった
じゃあ話さなくていいから
答えたく無い事は無理して
聞こうとせえへんからな」
沢田「ありがとう・・・」
初めてだった。
そんな事を言われたのは。
話たくないっていう理由を
いちいち聞かれなかった。
その瞬間・・・橋本になら
話してもいいと思った。
橋本「じゃあ休憩終わり。
そんじゃあ鍛錬の続きや」
休憩時間も終わり鍛錬の
続きに戻ろうとしだした。
沢田「あのよ・・・」
橋本「なんや?」
今言わないと・・・
言う機会が無いと思った。
心臓が破裂しそうだ・・・
沢田「あの・・・俺の親の
事やねんけど・・・」
橋本「あー。ええって。
無理して聞かへんからな」
沢田「いや。聞いてくれ」
俺はこの時覚悟を決めた。
そして・・・言った。
沢田「俺の親は・・・
ヤクザの組長やってる」
宮根「はぁ?マジかぁ?」
村田「ヤクザかいやぁ」
瀬戸「そりゃ言えへんわ」
3人は驚いていた・・・
そりゃ・・・そうだろう。
橋本「ふーん。そっかぁ」
沢田「あれ?軽いなぁ?」
ロバートだけが軽かった。
橋本「どこの組系統なん?
指定暴力団やと思うけど
山田・稲山・住凶どれ?」
沢田「山田やけど・・・」
橋本「何次団体なんの?」
沢田「2次団体・・・って
なんでそんな詳しいん?」
橋本「任侠の世界ってのが
男の道やと思ってるから」
ロバートはヤクザの世界を
やたら詳しく知っていた。
今思うと知らない事の方が
少ないんじゃないかと思う
他にも色々と聞かれ話した
橋本「なーるほどねぇ。
武闘派やなくて経済派か」
沢田「これ以上のことは
聞かれてもよくわからん」
橋本「そうか?わかった。
そんじゃあ来週の日曜日に
沢田の家に遊びに行くわ」
沢田「えっ・・?マジ?」
橋本「一度行かないとね。
やっぱり気になるしなぁ。
沢田も今後俺に気を遣って
つるむんもしんどいやろ?
1回行って判断したるわ。
お前がどんな環境で育って
るんかも見ときたいねん」
ロバートは笑って言った。
俺はそれが嬉しかった。
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