3学期の学校生活はすぐに
終わって卒業式を迎えた。
蓮「俺も卒業やねんなぁ」
この3年間を振り返ってた
そう言えば色々あったなぁ
学校を続けられた理由は
やっぱり瀬戸とロバートが
いたからだと思ったし将来
を捨てなかったのもインカ
に触れてたからだと感じた
今までの思い出が一気に
溢れて帰って来ていた。
思い出してたら悲しくなる
俺は不覚にも泣いてしまう
蓮「へへっ・・あかんわ」
柔道やって野球をやって
生徒会でも一緒だった。
ふざけてるように見えて
勝ちにはこだわっていたし
楽しかったなぁ・・・
卒業式が普通に終わって
教室へ戻って最後のHRを
迎えて学校を出て行った。
女子「じゃあ野田くーん。
夕方三宮で待ち合わせね」
蓮「あぁ。わかったわぁ」
女子のグループと男子の
グループで一緒に卒業式の
打ち上げの約束をしてた。
夜にみんなで集まって
今までの3年間を語った。
まぁ・・・普通の会話だ。
普通の連中だったから・・
特別楽しくもなかったし
つまらない訳でもなかった
ただ・・俺は合わせていた
話の否定だけはしなかった
みんなで朝までオールして
朝方みんな家に帰ってた。
俺は寝て起きたら夜だった
卒業式の翌日は引退式だ。
なんかやる事が多かった。
滝と白木が引退式の準備を
進めてくれていたので俺は
話を聞いて順序を覚えた。
他の族の連中も来てくれて
みんな引退式にきていた。
みんな一通り話をすませて
最後に俺の挨拶だった。
蓮「こんばんわ。野田です
今日は俺達の引退式に来て
もらって頂きありがとう
ございます。3年ほど前に
羅針7代目を引き継がせて
もらってからの俺は悩んで
喧嘩して力で抑えつけて
いこうとしてました・・・
でもある時期をきっかけに
力で人は抑えつけれないと
言う事に気がつきました。
族をまとめるって事は・・
もっと簡単だと思ってた。
でもめっちゃ難しかった。
多分・・・7代目羅針って
歴代からすると恥やと思う
普通族って総長が看板やん
歴代総長に比べると7代目
の俺はあかんかってんや。
うちの看板は幹部やった。
俺じゃあなかったんよな。
俺なんてたいした役目も
してなかったから・・・
名前だけの総長やった。
そんな名前だけの総長に
ついてきてくれたことに
俺は感謝したいと思った
今日で7代目羅針は引退
し今から8代目羅針に
バトンタッチをする。
8代目羅針・・・総長は
達郎。お前に任せるわ」
俺は達郎を指名した。
そして達郎を前に呼んだ
俺は特攻服を脱いだ。
そして・・・
蓮「頼んだぞ。8代目」
総長仕様の特攻服を渡す。
俺は自分の役目を終えた。
これで全てが終わった。
俺の高校生活は終わった。
そして翌日から大学入学に
備えて準備をしていた。
蓮「そんじゃあ行くわ」
母「気をつけてね」
父「頑張ってこいよ」
蓮「4年間頑張ってくる。
ちゃんと卒業してくるわ」
家族のみんなに挨拶をして
引越しの用意をして入居先
に向かっていった。
電車に乗って乗り換えて
新幹線に乗ったりする。
だんだんと都会から田舎の
景色になっていっていた。
蓮「う~。寒いなぁ・・」
やっと大学の近くに着いた
これから新生活が始まる。
蓮「さっ。頑張るかなぁ」
俺の事を誰も知らない土地
で1人での生活になってた
俺の周りにはもう教えて
くれる上の存在はいない。
だから・・1人立ちだ。
これから先は今までの
自分の経験で判断をして
いかなければいけない。
これから俺は一般人だ。
過去の事は隠して勉強して
いこうと強く決めた。
そして・・・卒業したら
インカのみんなと一緒に
ロバートの残した意思を
一緒に継いでいきたい。
そう思っているから・・・
4年間大事に使うしかない
-高校3年生- 完
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