学校生活が普通になって
刺激を求めるとしたら
族の世界しかなかった。
しかし・・・その世界も
楽しみがなくなっていた
須磨には4つの族があり
羅針・四神・零・闇市の
族があるが羅針以外の
総長が代替えをしてから
一気に戦力が弱くなった
代替をする前には関東の
闇皇帝という族に潰され
るという恥があったので
引退してケジメをつける
しかなかったのだろう。
その中でも・・・
四神総長 斉藤 有也が
引退して俺にはライバル
がいなくなっていた。
羅針が集会に出ると他の
族が道を開けてくれてた
ほんの数年前まで弱小族
と言われていた羅針が
今ではトップになってた
蓮「はぁ。むなしいな」
集会をしてもむなしい。
羅針の総長と言うだけで
特別扱いされたりする事
が多くなってきていた。
ちょっとしたヤンキー女
達の紹介などがあったり
して変にモテテいた。
紹介されてもあまり相手
にはせずに流していた。
だってそいつらは俺では
なく羅針総長って言う
肩書きが好きなんだから
俺はそんな肩書きなんて
自分から使わなかった。
ただ・・・知らない所で
知らないヤンキーに色々
と言われてたりしていた
野田さんは喧嘩無敗とか
彼女がいっぱいいるとか
近づく者をすぐ殺すとか
無い話が勝手に作られて
それが変に広まっていた
喧嘩は何回も負けてるし
彼女も1人しかいないし
実際は全然違うんだけど
中学生の頃や高校1年生
ぐらいの頃はこのような
特別扱いを目指していた
だけど・・・実際そんな
特別扱いされても・・・
ただ恥ずかしいだけだ。
俺は須磨で族の表に出る
事は控えるようにした。
俺が出ると他のヤンキー
が萎縮してしまうから。
羅針は滝と白木がいるし
俺がいなくても大丈夫だ
月1回の集会に出る程度
で俺の役目は果たされる
有也もいないし俺はもう
族に望む事も無かった。
蓮「将来・・・かなぁ」
今まで時間に余裕が無く
必死で過ごしてきたけど
ちょうどやる事が減って
考える余裕が出てきた。
目標も将来も考えた事が
なかったけど・・・
ここで色々と考えた。
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