第1267話 本当の最終話

2016年5月14日土曜日

-エピローグ-

t f B! P L
あぁ・・・そうや・・・
言い忘れてた事があった。

ロバートの残した子やけど
・・・大丈夫みたいやから

京子さんの方はかわいい
彼女がいて幸せそうやし。

由紀さんの方は・・・最近
アメリカから帰ってきた。

今年の春から中学生やと。
早いよなぁ。過ぎるの・・

死神さんと魔人さんは・・
由紀さんの子がロバートに
似てきたって言ってる。

話を聞いてるだけやけど
俺は京子さんの方が似てる
って思っていたんやけど。

どっちも似てるんやろうね

俺は学校にいるロバートは
知ってるけどインカにいた
ロバートは深く知らない。

だから・・・違って当然。
認識の差での違いかな?

そうそう・・・そんで。
これも縁かな?って思って
るんやけどあいつら中学生
で同じ学校通うみたいや。

お互い違う環境で生きて
きてるから・・・交わるか
どうかはわかんないけど。

どうなんのかな・・・?

苦労を知らないぬくぬくと
育ってきてる坊ちゃんと

実力社会の環境で戦って
育ってきてる坊ちゃんじゃ
簡単に交われると思えない

ロバートみたいに誰かから
必要とされるのかな?

ま・・俺には関係ないけど

当事者同士の問題やろから
俺が考える事じゃないか。

俺と交わる事もないやろし
あるとしても本家やろうし

おっと。もうこんな時間か
結構長話になっちゃったな

そろそろ戻んないと・・・
また生徒達に怒られるねん

生徒に怒られる指導者って
俺ぐらいやと思うけど・・

なんとか楽しくやってるよ

そんじゃあ帰るよ・・・
ゆっくり休んで下さいな。

そんじゃあまた来るから。

おやすみ。


・・・

・・・・・

・・・・・・・

それから・・1年後・・
俺はあいつらと出会う。

中野「あ~。先生。遅い」

野田「お~。悪い悪い。
ギリギリセーフやろ?」

平沢「先生がギリギリって
のはダメじゃないの?」

野田「ええねん。同門や。
他流派やったらマズイな」

平沢「他流派でもけっこう
ギリギリが多いですよね」

??「うっさい。気づくな。
ほら。急げよ。お前らは
何してるねんや?」

中野「あいつらに喧嘩を
売られてるんですよ。
須磨最強の2人にね~」

野田「あん?ってことは」

見ている方向を見ていると
向こうもこっちを見ていた

野田「あれは・・・そうか
あの時の赤ちゃんがもう
あんな大きくなったんやな

これも縁なんかもな・・」

俺は黙って近づいた。
そしてじっと見てから挨拶をした。

野田「こんばんわ」

??「こんばんわ」

??「こんばんわ」

??「こんばんわです」

出会う必要はなかった。
だけど出会ってしまった

俺には彼らは必要ないが
もし彼らに俺が必要なら

迷わず手を差し出すよ。

道場の生徒と同じように
特別扱いはしないけど。

だけど・・・俺は必要
ないのかもしんないな。

だって・・周りがいる。
勝つ事に全てをかけてる

うちの生徒も根は一緒。
同じ現役達がいるから。

俺の生徒達とあんたの子
これから・・勝負やな。

どっちが上かなぁ?

本当に羨ましいと思う。
そして楽しみでもあるよ

え?なんでかって?
だって・・・

俺の現役時代より上やし
必要な強さを持ってるから

しゃあないから遊んどくよ
ロバートと遊べない分・・

こいつらと遊んでおくから


-不良の頂点- 完

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