瀬戸への手紙

2016年4月30日土曜日

第46部-願い-

t f B! P L
拝啓 瀬戸 明 様

明には色々と迷惑をかけた
から手紙で謝っておくよ。

そう言えば今までずっと
明に甘えてたかもしんない

由紀や京子の安全までも
明に任せることが多かった

そのせいで負い目をずっと
感じてたんやけどなぁ。

明のプライベートを奪って
るのは俺のせいかな?って

由紀と京子とも話をした。

明が生徒会に入ってくると
聞いた時は本当に悩んだ。

また明のプライベートを
奪ってしまうんかな?って

だから本当は明を生徒会に
入れたくなかってんや。

明の事を尊敬している人も
多くなっているし憧れてる
人もやっぱり多いからね。

でも・・・ダメやった。
明の誠意に負けてしまった

懐かしいな。あの頃は・・

あれからもう2年やもんな
色々迷惑かけちゃったな。

柔道や野球の時でも理由を
簡単にだけ聞いて迷わずに
付き合ってくれたもんなぁ

結局俺は甘えっぱなしだ。
明がいないとダメだった。

元気なうちに話したいけど
無理する俺を嫌ったもんな

退院して一番喜んでくれる
のは明と思ってたんやけど

結果は全然違ってたね。

でもさぁ。もしかしたら
これでよかったんかもなぁ

明も卓もそうやけど・・・
ずっと人の下についている
ような奴らやないやんか。

お前達は教える立場やで。
もう学ぶ側やないんやから

もし俺がいなくなったら
もう俺の事は忘れてくれ。

死んだら終わりなんやから

たぶんこのままだったら
明は俺の呪縛に縛られるよ

俺の為じゃなくて自分の為
にやりたい事をやってくれ

インカに拘る必要も無い。
好きなようにやればいい。

お前は特別なんやから。

あー。でも・・・
明の将来見たかったなぁ。

でも俺の代わりにみんなが
見てくれるからいっかな

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