蓮「魔人さん。もう
やめて下さいって」
俺は殴る魔人さんをどけた
瀬戸と距離をとらせた。
沢田「お前関係ないやろ」
魔人さんが本気で怒る。
俺は本気で怖くなった・・
でも・・・
蓮「こんなんおかしいです
そりゃ・・みんなにとって
秘密にされてむかつくのも
わかるんですけど・・・
瀬戸はロバートの意思を
守ってるんですよ」
どっちも正しいと思った
どっち側の立場にたつかで
その感情が変わってくる。
「仲間」に言わない瀬戸に
むかつくインカのみんな。
「個人」の意思を守って
誰にも言わない瀬戸の想い
どっちも知っていた俺は
どっちの気持ちもわかった
だからこそ辛かった・・・
宮根「魔人。もうやめとけ
明をこれ以上殴るなや」
死神さんが仲介に入った。
宮根「明・・・もういいわ
言わへんのやったら・・・
もう言わんでええからな」
沢田「おい。なんでや?」
宮根「俺達にとって都合が
ええことやなさそうやわ」
柴田「そうみたいやな」
安部「魔人が明に謝る必要
はないけど明も俺達に謝る
必要は無いってとこかな」
鹿角さんと飛燕さんは席を
立って先に出て行った。
それに合わせて他の者も
外へ出て行った。
宮根「悪かったな。明・・
負担かけてたみたいで」
死神さんは謝って出て行く
そして誰もいなくなった。
蓮「大丈夫か・・?瀬戸」
瀬戸「大丈夫な訳ないやろ
魔人さんのパンチやぞ」
蓮「少し休めって・・・」
瀬戸を席に座らせた・・・
蓮「ええんか・・・?
ほんまのこと言わなくて」
瀬戸「ええねんや・・・
これで・・・ええねん」
蓮「でも・・・瀬戸が孤立
してしまってるやん・・」
瀬戸「別にええんやって。
俺が孤立してしまってても
ロバートの意思を守りたい
最後まで立派やったから」
蓮「うっ・・ぐすっ・・」
瀬戸「泣くなや。野田ぁ」
蓮「だって・・・あかん」
なんで瀬戸がこんな目に
あわないといけない?
仲間から否定されて・・・
除け者にされなければ
いけないかがわからない。
それを1人で誰にも言わず
守ってる瀬戸が辛かった。