第1244話 尊厳死

2016年4月19日火曜日

第46部-願い-

t f B! P L
体育館に戻ると・・・
3年生達が体育館から
退場して教室に戻るところ
だった・・・

卒業式が終わっていた

蓮「あの・・・」

由紀「・・・うん」

京子「・・わかった」

由紀さん達に説明した。

終わったら裏の校舎で
待っているからとだけ
説明したらわかってた

詳しく話をしなくても
覚悟を決めてた感じだ

俺は瀬戸の所に戻った
伝えた事を報告した。

最後に教室で先生から
お祝いの言葉を受けて
HRをして解散する。

その間瀬戸と待ってた。
2人で黙って待ってた。

30分後・・・来てくれた

由紀「覚悟はできてる」

京子「先に話ししてよ」

瀬戸「逝きました・・・
多分・・・倒れた時には
もう逝ってた気がします」

それを聞いた瞬間に・・・
由紀さん達は崩れた・・・

声を殺して泣いていた・・

覚悟が・・・できていても
受け入れられないのが人間

こんな・・・覚悟なんて
・・・できる訳が無かった

だって・・2人のお腹には
ロバートの子供がいるのに

瀬戸「本当に・・・これで
よかったんですかね・・・
尊厳死より・・・延命する
べきだったと思います」

蓮「尊厳死・・・?」

尊厳死・・・それは回復の
見込みがない末期状態の人
に延命装置などによる延命
のためだけの治療を中止し
残りの人生を人間としての
威厳のもと過ごし人生の
終止符をうつことを言う。

当時は何も知らなかった。

由紀「でも・・・和也が
延命より尊厳死を望んだ」

京子「みんなと一緒に卒業
したいって言ってたやん」

由紀「病院の上で孤立して
終わるよりいいと思うよ」

蓮「そうやったんや・・」

みんなと一緒に卒業したい
それがロバートの想いだ。

ベッドの上にいるよりも
みんなと違う学校でも
同じように卒業がしたい。

そんな想いで動いていた。

瀬戸「違う・・全然違う。
姉さん達わかってないっ」

蓮「えっ・・・?」

瀬戸がそれに反発をする。
そして・・・真実を告げた

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