蓮「おいおい。マジ?」
学校の生徒だけが気づき
小さく騒ぎ出していた。
ロバートは・・・
答辞の紙を持っていない
そのまま壇上に上がった
橋本「3年前の4月・・
僕達は桜が咲くのと同時
に学校へ入学しました。
1年生の春には・・・」
ロバートが答辞を続ける
堂々と話をしていた・・
その話は・・「思い出」
宿泊訓練のことや体育祭
それに文化祭・・そして
修学旅行の事を話してた
あんなことがあった・・
こんなことがあった・・
話を続けている途中に
泣き出す生徒も増えた。
それは3年生にとって
大切な思い出だったから
思い出が蘇ってくる。
それも今日で全て終わり
そう思ったら・・・
蓮「うっ・・・ぐすっ」
羽田「ぐすっ・・」
瀬戸「・・・っ」
1年「先輩達・・・」
俺と羽田さんと瀬戸は
泣いていた。
瀬戸が泣いているのを見て
ロバートと喧嘩をしている
わけじゃないと思った。
俺達にも大切だった。
ロバートと一緒にいた
2年間は特別だった。
学校で普通の人と同じよう
に過ごせるようにケジメも
つけさせてくれたし・・・
伸夫との時にも学校へ乗り
込んだ時も助けてもらった
恋愛相談もあったし・・・
色々後姿を見せてくれた。
殺されかけたりもした・・
いい思い出の方が少ない。
だけど・・・教えてくれた
部外者の俺にも色々と・・
インカのみんなと同じ様に
教えてくれたから・・・
涙が止まらなかった・・・
そんな俺達を見た1年生も
もらい泣きをしていた・・
生徒会は全員泣いてしまう
橋本「・・・以上をもって
生徒を代表して御挨拶させ
ていただきました。3年間
本校で過ごさせて頂いて
ありがとうございました」
答辞を読み終え一礼をする
会場から拍手が起きていた
ロバートは周りにも挨拶を
して自分の席へ戻っていく
その時だった・・・
ロバートがふらついていた
橋本「あれ・・?あかん。
意識が・・切れそう・・」
バタアァァアン・・・
蓮「はぁ?なんや?」
ロバートが突然倒れた。
突然気絶していた感じだ
何が起こったのか・・・
わからなかった・・・