第1234話 面会謝絶

2016年4月9日土曜日

第46部-願い-

t f B! P L
朝の鍛錬も終わってから
いつも通りに学校へ行って
いつも通り放課後を迎えた

そしてまた病院へ向かった

蓮「あれ?神社あるやん」

途中で神社があったので
単車を止めて寄った。

兵庫区の小さい神社だ。

蓮「やっぱり・・・千円
入れないとあかんよなぁ」

今日は小銭を持っていた。
しかし・・・昨日千円を
入れておいたから・・・

蓮「持ってけや。神社ぁ」

同じように千円を入れた。
両手を合わせて祈った。

蓮「退院できますように」

今度こそ・・・大丈夫・・

そしてまた病院へ行く。
病院へ行くとなにやら
みんな外で待っていた。

特に鹿角さんと飛燕さんが
怒りながら物にあたってた

蓮「どうしたんですか?」

柴田「なんや・・・野田か
お前なんでここおるねん」

鹿角さん達は俺があの場に
隠れていたのを知らない。

先に出て行ってたから・・

蓮「いえ・・・ロバートが
入院してお見舞いに・・」

安部「見舞いに来たんか?
でも面会謝絶やってよ」

蓮「えっ?なんでです?」

突然の面会謝絶・・・
なんで・・・そうなった?

柴田「昨日まではなぁ・・
まだ会えたんやけどな・・
面会人数が多すぎて・・・
体調が悪くなってんて」

安部「今日はあかんってよ
ゆっきーと京ちゃんだけは
面会させてもらってるわ」

蓮「そうなんですか・・」

須磨で千円・・・
兵庫で千円・・・

2千円も入れたのに・・・
ロバートは悪化しただけだ

祈りなんて・・・届かない
なんだか悲しくなってきた

俺のやってたことに・・・
意味なんてなかった・・・

柴田「そんなへこむなって
ロバートは大丈夫やから」

安部「コーヒー奢ったるわ
それでちょっと落ち着け」

鹿角さん達に連れられて
喫茶店に入っていった。

柴田「ホット3つでー」

安部「ホットでええやろ?
お前はミックスジュース
とかの方がええんかな?」

蓮「いえ。ホットで・・・
ありがとうございます」

変に気を遣わせてしまった
そして少し沈黙が走った。

何を話せばいいのか・・・
お互いにわからなかった

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