蓮「龍太?帰ってるんか」
家に帰ると龍太の靴がある
龍太が帰っているとわかる
蓮「ただいまぁ~」
母「おかえり」
蓮「龍太はまた部屋?」
母「お兄ちゃんは努力家で
勉強好きやからねぇ。
大学の予習でもしてるんや
ないの?卒業式前に頑張り
すぎても困るんやけど」
蓮「ふーん。そっか」
大学の予習ではなくて
また白血病を調べてると
いうのはすぐにわかった。
龍太は・・・というよりも
インカがそうなんだけど
自分の為には頑張らない。
誰かの為に頑張っている。
龍太がこんなに頑張るのは
ロバートの為だったから。
魔人さんや死神さん・・・
それに瀬戸や村田が見守る
しかできないこの状況・・
何かができるのは龍太だ。
インカの頭脳のファビオに
バルゴにアリエスだけだ。
だけど・・・医学になんて
今まで一切ふれていない。
だから今急激に調べていく
時間が必要だった。
俺は龍太にメモを書いた。
ドアの隙間にはさんどいた
邪魔はしたくなかったので
俺は龍太の部屋には行かず
その日は早めに就寝した。
龍太「んー。疲れたぁ。
コーヒーでも飲むかな」
龍太がドアを開けると
一枚のメモが落ちた。
龍太「なんや?これ?」
龍太がメモを拾って読む
ーーーーーーーーーーー
今日慶雲寺で千円入れて
祈ってきたから大丈夫!!
あんまり無理すんなよ。
蓮
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龍太「バカか。あいつ」
龍太もメモを書いて俺の
部屋にはさみこんでいた
そして・・翌日・・・
朝の鍛錬に行こうとして
ドアを開けるとメモが
ひらひらと落ちた・・・
蓮「あれ?なんやろ?」
そこにはこう書かれてた
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須磨で祈ってどうする?
ロバートの入院している
病院は兵庫区やねんぞ?
兵庫区の神社で祈れよな
P.S. 千円も入れる必要
は無いと思うねんけど。
龍太
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蓮「えっ・・・?あれ?」
かなり注意がかかれていた
朝から一気にへこんだ・・
そして・・・
神は願いを聞いてくれずに
さらに事態を悪化させた。
第45部-無力- 完