第1232話 神頼み

2016年4月7日木曜日

第45部-無力-

t f B! P L
面会時間は1分だった。
人数が多いので1分しか
とられなくなっていた。

20分ほど待ってやっと
俺の番がやってきた・・

蓮「ふぅ。やっとかぁ」

かなり待たされた・・・
まぁでもしょうがない。

俺はロバートに瀬戸と
会った事を話しした。

橋本「明は元気なん?
明に会ったら謝っといて
いつも迷惑かけてゴメンな
って俺が言ってたって」

蓮「はい。わかりました。
ロバートも・・早く治して
卒業式出てくださいね」

橋本「そうやなぁ~・・・
早く治さないとなぁ~」

??「時間です。交代です」

蓮「じゃあ失礼します」

橋本「じゃあまたね~」

頭を下げて部屋を出た。

蓮「1分は速すぎるって」

1分なんかでは具体的な事
を話す事はできなかった。

蓮「でも・・これって・・
ロバート大丈夫なんか?」

俺にとっては1分だけど
俺の番まで20分待った。

その前に何分あったのかは
わからないが少なくとも
20分以上は話をしている

そして俺の後ろにもなんか
色々な人達がいたし・・・

蓮「治るんか・・?これ」

ロバートはゆっくり休む
ことができるんだろうか?

いや・・・間違った・・・
できてるんだろうか?

元々治る確率は低いのに
こんなに長時間ぶっ続けで
面会して大丈夫なのか?

面会なんて普通は少人数で
たまに来るぐらいのものだ

だからこそ来てもらって
励まされると頑張れるけど

こんなに来ているとなると
元気をもらい疲れが溜まる

蓮「あ~もうわかんねぇ」

元気をもらう方が大きいか
疲れが溜まる方が大きいか
はロバートしかわからない

俺が心配しても・・・
なんにも変えられない・・

なんにもする事ができない
祈ることしかできなかった

自分に無力さを感じた・・
みんなも同じだっただろう

そして帰りに神社へ行った
そしてお祈りをした・・・

蓮「げっ。小銭ないやん。
くそっ・・もってけやぁ」

千円札しかなかったので
思い切って千円を入れた

蓮「ロバートの白血病が
治って退院しますように」

そして・・・家に帰った。

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