面会時間は1分だった。
人数が多いので1分しか
とられなくなっていた。
20分ほど待ってやっと
俺の番がやってきた・・
蓮「ふぅ。やっとかぁ」
かなり待たされた・・・
まぁでもしょうがない。
俺はロバートに瀬戸と
会った事を話しした。
橋本「明は元気なん?
明に会ったら謝っといて
いつも迷惑かけてゴメンな
って俺が言ってたって」
蓮「はい。わかりました。
ロバートも・・早く治して
卒業式出てくださいね」
橋本「そうやなぁ~・・・
早く治さないとなぁ~」
??「時間です。交代です」
蓮「じゃあ失礼します」
橋本「じゃあまたね~」
頭を下げて部屋を出た。
蓮「1分は速すぎるって」
1分なんかでは具体的な事
を話す事はできなかった。
蓮「でも・・これって・・
ロバート大丈夫なんか?」
俺にとっては1分だけど
俺の番まで20分待った。
その前に何分あったのかは
わからないが少なくとも
20分以上は話をしている
そして俺の後ろにもなんか
色々な人達がいたし・・・
蓮「治るんか・・?これ」
ロバートはゆっくり休む
ことができるんだろうか?
いや・・・間違った・・・
できてるんだろうか?
元々治る確率は低いのに
こんなに長時間ぶっ続けで
面会して大丈夫なのか?
面会なんて普通は少人数で
たまに来るぐらいのものだ
だからこそ来てもらって
励まされると頑張れるけど
こんなに来ているとなると
元気をもらい疲れが溜まる
蓮「あ~もうわかんねぇ」
元気をもらう方が大きいか
疲れが溜まる方が大きいか
はロバートしかわからない
俺が心配しても・・・
なんにも変えられない・・
なんにもする事ができない
祈ることしかできなかった
自分に無力さを感じた・・
みんなも同じだっただろう
そして帰りに神社へ行った
そしてお祈りをした・・・
蓮「げっ。小銭ないやん。
くそっ・・もってけやぁ」
千円札しかなかったので
思い切って千円を入れた
蓮「ロバートの白血病が
治って退院しますように」
そして・・・家に帰った。