蓮「う～。もう飲めない」
合流してから酒を飲む。
みんなどんちゃん騒ぎで
色々芸をしたりしていた。
俺も酒を飲んでいたけど
まわりにはついていけない
みんな飲み慣れていた。
俺は飲み慣れていなかった
そのまま寝てしまった。
なんか気持ちよく寝れた。
そのまま朝になっていた。
目が覚めると全員その辺り
で適当に眠っていた。
蓮「すごかったんやなぁ」
空いている酒のビンや缶が
めちゃくちゃ多かった。
きっちり処理しやすいよう
にビンはビンで分けて缶は
缶で分けていた。
とりあえず外に出て日課を
こなしてからまた戻った。
さすがにまだみんな寝てた
よーく見るとロバートだけ
がそこにいなかった。
蓮「どこ行ったんやろ？」
俺は外へ探しに行った。
近くにいると思ったから。
ジョギングがてら走ると
近くに公園を見つけた。
蓮「あっ。いたいた」
ロバートが１人で何か
太極拳をしていた。
見た事もない太極拳だ。
３分ほどすると終わった
蓮「お疲れ様です。
今のも太極拳ですか？」
橋本「あぁ。野田君か。
楊式太極拳１２７式や」
蓮「そんなあるんですか
88式と思ってましたよ」
橋本「88式は国家制定や
24式の次の太極拳やな」
蓮「そうなんですね～
でも太極拳って覚えても
実用する時ありますか？
使うことが無いんです」
橋本「まぁそうやろうな
掴まれた時に使うから」
蓮「掴まれた時ですか？
どうやって使います？」
橋本「体験した方がいい
１回掴んでみたらいい」
ロバートが手を差し出す
俺は手首を掴んでみた。
橋本「合気道だと左右に
振って投げ落とすけど
太極拳の場合はこうや」
蓮「うわっ」
俺が後ろへ飛ばされた。
一瞬体が宙に浮いた。
ロバートが腕の所まで
体を寄せ軽く上に押した
橋本「わかったかな？」
蓮「全然わかりませんよ
なにがどうなってた？」
橋本「基本化剄やねん。
八卦とはまた違うけどな
堋（ポン）の応用やで」
蓮「堋がわかりません」
橋本「前腕部を下から
上に前に支えるように
押し出すのが堋やで」
堋を教えてもらった。
24式にもある太極拳の動作
攬雀尾の動作がこの堋だ。
