第1132話 同条件

2015年12月29日火曜日

第43部-防衛戦争-

t f B! P L
蓮「それに強いって言うと
俺の中では有也やねんや。
斉藤 有也が強いっていう
のが俺の中にはあるねん」

有也「それは間違いやわ」

蓮「間違いやないねんや。
実際有也に喧嘩で勝てる奴
はそうおらへんやないけ」

有也「お前に勝てる相手も
そうおらへんやんけ」

蓮「卒業される前になぁ。
やっぱり戦っておきたい。
このまま卒業されたら・・
俺は悔やんでると思う」

有也「何に悔やむんや?」

蓮「多分有也が卒業したら
俺には認められる相手が
おらんくなると思うねん。
そうなったら・・・最後に
有也とやりあえんかった事
を悔やみ出すと思うねん」

有也「それはわかるわ・・
稲田が勝手に引退した時に
俺はそんな気持ちなった」

蓮「ちょうどええやんけ。
有也も6代目に対してやな
心残りがあるんやったら
7代目が受けてやるって」

有也「別に蓮とやりたない
お前の事は認めてるんや」

蓮「それやとなおさらや。
俺は有也に憧れて不良の
世界に入ったんやからな。
認めてくれてるんやったら
最後に何か残してくれや」

有也「俺に勝ちたいんか?
そういうことなんか?」

蓮「自分でもわからへん。
勝ちたいとも思ってるし
勝ちたくないとも思ってる
なんかよくわからんねん。

有也を倒して・・・全部
スッキリしたい思ってるし
有也には俺が全力出しても
勝てない。やっぱり強いと
思ってもいたいねんや。

憧れたまんまでいたいし
憧れを越えたいっていう
気持ちもあるねん・・・」

有也「悩んでるんやな・・
わかった・・やってやる」

蓮「それでこそ有也や・・
俺が憧れただけはあるわ」

有也「いつやるんや?
今すぐやるんか?」

蓮「そんな焦るなって。
今やってもモチベーション
が上がりきらへんやんけ。
これが最後やねんからや。
ちゃんと日程決めようや」

有也「同条件でやるんか」

蓮「5日後・・・土曜日の
昼3時須磨海岸でどうや?
あっこなら静かにやれる。
観客無しでやりたいねん」

有也「それで構わへんぞ」

蓮「でも立会人が必要や。
1人だけ見ておかないと
あかんと思うねんやんか」

有也「またインカか?」

蓮「いや・・・違うねん。
今回・・・俺が指定したい
立会人はなぁ・・・」

静かに有也に名前を告げた
あいつしかいなかった。

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