橋本「あー。疲れたぁ」
瀬戸「大丈夫ですか?」
村田「限界じゃないです?
体は大丈夫なんですか?」
橋本「大丈夫やないかな。
ちょっと副作用がきてる」
村田「ゆっくりして下さい
飲み物買ってきますから」
瀬戸「ファビオさん達に
連絡入れて終わらせます」
橋本「あぁ・・・頼むわ」
ロバートが座り込んだ。
そして苦しみ出していた。
橋本「ぐっ・・・あぁっ。
げほっ・・・がはっ・・」
その苦しみは尋常じゃない
俺は脳内解放の経験がある
が俺の場合は倒れてしまう
ふっ・・・と突然全身の力
が抜け起き上がれなくなる
ただ・・俺の脳内解放より
ロバートの脳内解放の方が
もっとレベルが高かった。
力が抜けないだけじゃない
吐き気・頭痛・動悸・
めまい・発汗異常・錯乱
そして人体解放で同時発生
脱力・震え・寒気・発熱
この症状が同時に起こる。
その苦しみは地獄だろう。
誰も同じ体験ができない。
瀬戸「もうやめて下さい。
約束してください・・・
力の解放はしないって。
仲間がいるんですから」
もっと頼って下さいよ」
橋本「がはっ・・・ぐっ」
ロバートは苦しみ続ける。
この解放は非常に危険だ。
長期間使用した場合は
常習性の薬物依存者と同じ
で循環器系にも支障が出る
不整脈・狭心痛・脳出血・
血圧上昇と下降・循環虚脱
色々な支障をきたしてくる
村田「買ってきたぞ」
瀬戸「おう。ありがとう。
でも・・・今は近づくな」
苦しみ続けるロバートに
近づくことはできなかった
何もできないから。
背中をさすったりしても
それは苦しみを増させる
だけでしかなかったから。
見る事しかできなかった
そして・・・15分後・・
橋本「ハァ・・ハア・・
ぐっ・・・あぁ・・・
ふぅー。あー苦しかった」
やっと副作用がおさまった
脱力状態になっていた。
苦しみとの戦いは体力を
極限状態まで使い果てる。
水を渡してゆっくりする。
瀬戸「じゃあ帰りましょう
みんな心配してますから」
そして瀬戸がおんぶして
事務所へ戻っていった。
ロバートは瀬戸の背中で
安心しきって寝ていた。