橋本「15分経ったな・・・
それじゃあ行くかな」
ロバートが席を立つ。
瀬戸と村田も席を立った。
そして・・・2階へ進む。
瀬戸と村田が扉の隣で構え
ロバートだけ中に踏み込む
バンッ・・・ダッ・・・
警察「なんや?いきなり」
扉を開けた瞬間・・・
全員が後ろを振り向く。
ロバートが一気に間を詰め
リーダー格の前に立った。
橋本「座れ・・・全員や」
ロバートが銃を突きつける
全員が黙って座りだした。
本質的に感じてしまう。
こいつはヤバイって・・・
あまりにも動きが速すぎた
そして間合いの詰め方が
鮮やか過ぎていた。
警察も上層部になると
たくさんの人を見てきてる
口だけの連中でうるさい奴
や手を出してはいけない側
の連中等の区別はついた。
その辺りはさすがだった。
上層部だけのことはあった
上層部の感じた感覚・・・
それは・・・テロの感覚だ
ヤンキーやヤクザでもない
無差別テロや暗殺を行う側
の危険すぎる感覚だった。
橋本「兵庫県警の警視正で
坂崎に間違いはないな?」
坂崎「なんで?・・はい」
橋本「そんで警視の安永。
警部の永田。警部補の難波
巡査部長の桧山やな?」
全員がドキッとした・・・
なんで知っているんだ?と
坂崎「こんなことして・・
どうする気なんや?」
橋本「要求したい事がある
それをするかどうかだけ」
坂崎「わかった。聞こう」
橋本「話が早いやんけ。
兵庫県警○×交番勤務の
山口と向井がおるねんや。
お前らの管轄内の部下や」
全員が桧山の方を見る。
桧山「確かにいます・・・
2年目のやつらです・・」
桧山は2人を知っていた。
橋本「こいつらが国家権力
を使って知識をもたない者
に対して脅してるねんや。
お前ら全然知らんやろ?」
永田「そんな事せえへんわ
警察官がそんな事をしたら
どうなるかわかってるわ」
橋本「わかってないねん。
公務員職権濫用罪のこと」
全員その言葉を聞き固まる
言葉を間違えると危ないと
いうのが立場的にあった。
橋本「この場合は刑法の
何条に当たると思う?」
難波「・・・195条や」
橋本「正解。さすがやな」
刑法の195条である
特別公務員奉公陵虐罪に
当たっていた。