警察官達は一般人とは違う
VIPルームへ移動した。
ひい・・・ふう・・・みい
人数を数えると5人いた。
瀬戸「いつ動きますか?」
橋本「15分後やな。酒を
飲み出すのに10分かかる。
そっから5分後の油断して
いる頃で酔いがまわる前に
追い詰めようと思ってる」
村田「ふむ。了解です」
黒服「失礼致します。
さきほどの方達は2階の
VIPルームに案内しました
御報告だけいたします」
瀬戸「わかりました。
ありがとうございます」
黒服の丁寧な対応が
恐怖を予感させていた。
橋本「なら。行くかな。
俺1人で行ってくるわ」
瀬戸「相手は警察で5人
もいるんですよ?」
村田「ついていきます」
橋本「大丈夫や。全身に
気が巡ってるし脳内麻薬
もどっぷり出してるわ」
村田「まさか・・・?
脳内解放と人体解放を?
それはもうダメですよ」
瀬戸「止めて下さい。
また倒れてしまいますよ
もう危険すぎますって」
人間には不思議な力がある
本来薬を飲めば病気が治る
と思っていると思うが実際
は人間の免疫力を増進して
菌を殺すのが正しい表現だ
薬=治すではない。
薬=菌を殺す手助けをする
例えば鎮痛剤もそうだ。
喧嘩をしているとアドレナ
リンが大量分泌されて痛み
を感じなくなる。
つまりアドレナリンを自分
でコントロールし分泌すれ
ば鎮痛剤を打つ必要は無い
しかし普通の人はできない
いや・・・する必要がない
普段からアドレナリンや
脳内麻薬のモルヒネの分泌
をして生活をしていると
日常生活に支障をきたす。
火事場のバカ力と呼ばれる
一種の力と同じだから普段
の生活では発揮もできない
つまり外科手術の前などに
鎮痛剤を打つ理由は中枢
神経や末梢神経系に効果を
もたらすために使用する。
覚醒剤も同じようなものだ
神経系統に依存してしまう
結果副作用として幻覚や
多幸間にみまわれる。
そして・・・もし自分で
脳内麻薬や覚醒剤のような
麻薬を打つのと同じように
コントロールができたなら
必ず副作用が発生する。
殴り合ってる時には痛みを
感じない感覚を得た代わり
に喧嘩の後には熱がでる。
これもアドレナリンの分泌
による後の副作用だ。
そしてロバートの場合・・
大量の神経系分泌が起こる
さらに全身に力がみなぎる
バンプアップの状態になる
全身に気もめぐらせており
五臓六腑も活性化する。
わかりやすく言えば・・・
麻薬を複数打っている状態
でドーピングを打っている
そう思ってくれればいい。
普段使っていない脳の部分
普段使いきれていない身体
限界の領域に入っていた。