どんな返事が来ても殴ると
俺は決めつけていた。
インカが認めた連中って事
が俺には許せなかったから
??「おい。政夫。うあっ」
倒れた政夫の心配をする奴
がしゃがんだのですぐに
顔を中段蹴りで蹴った。
蓮「後・・・2人か」
??「おい。ちょっと待て。
いきなりなんやねんな」
ガッ・・・バキッ・・・
右フックから左ストレート
2撃で確実に仕留めた。
最近冠位明稜帝で鹿角さん
に教えてもらった連撃だ。
右フックの後一歩踏み込み
間合いを詰めて体を沈めて
左ストレートを打ち込む。
何回も実際にくらわされて
やっと盗んだ技術だった。
本当はこの後に横蹴りで
3撃目に繋げてもいい技術
相手が倒れない場合はね。
そして・・・
??「めっちゃ強いやんけ」
蓮「お前が・・・こいつら
の頭やろ?名前を聞こか」
??「ヒデって呼ばれてる。
が・・・俺は頭やないわ」
蓮「お前やないんか?」
ヒデ「勘弁してくれやぁ。
俺達が何かしたんか?」
蓮「バックにヤクザが
ついてるらしいやんけ。
それで調子乗って集会を
しまくってるらしいやん」
ヒデ「走るぐらいええやん
それが気にいらんのか?」
蓮「あぁ。気にいらんな」
??「何が気にいらんねん」
蓮「誰や?後ろか?」
バリイィイン・・・
後ろを振り向いた瞬間に
ビンで頭を殴られた。
ビンは割れて中から
ワインがこぼれおちてた
蓮「つっ・・・見えん」
ワインが目に入り見えない
視覚を失ってしまった。
??「あーあ。せっかく
買ったワインが割れた」
ヒデ「買うの遅いねんや
カン。こいつどうする?」
カン「適当にシバいて部屋
へ拉致ったらええやろ」
ヒデ「そうするかぁ」
ガッ・・・バキッ・・・
ドカッ・・・ゴッ・・・
一方的にシバかれていた
見えないのとアルコール
で感覚がおかしかった。
そして・・・俺は倒れた
ヒデ「やっと倒れたか。
こいつしつこかったな」
カン「さっさとさらえや。
警察来たら面倒やぞ」
ヒデ「へぇへぇ。」
俺をかついで移動する。
こいつらの溜まり場へ
連れ去られてしまった。