橋本「ここにいる全員が
証人やから本気でやれよ」
不破「あぁ。わかった」
蓮「異存は無いです」
橋本「よし。始めろや。
決着は2人がつけろ」
ロバートが後ろに下がる
その瞬間にお互い前へ
踏み込み殴りにかかる。
バキイッ・・・
蓮「ぐううおっ・・・」
不破「ワレぇ・・・」
俺は後ろへ飛ばされた。
不破はその場に膝をつく
蓮「いってぇな。コラぁ
久しぶりやわ。後ろに
吹き飛ばされたんわ」
不破「ワンパンチで・・・
膝まづかされたんかいや。
くくっ。ワレぇ強いのぉ」
蓮「バカか。俺は弱いねん
もっと上がおるねんやぞ」
俺は右翼の構えをとった。
さっきの一撃で不破の強さ
がだいたいわかったから。
不破は・・・強い。
簡単に勝てる相手ではない
蓮「有也クラスか・・・
へっ。嬉しい相手やなぁ」
有也並みの強さを感じた。
じっくり戦いたいが・・・
そういうわけにもいかない
この喧嘩は何があっても
負けてはいけないからだ。
俺の気持ちよりも勝つ事に
執着しなければならない。
卑怯な手を使ってでも・・
不破「本気で行くからな」
不破はフットワークをとる
その動きはボクシングだ。
宮根「ボクシングかぁ。
喧嘩にボクシングは合う」
沢田「問題は足技やな。
あるかないかだけやけど」
橋本「ボクシングの相手に
どうやればいいかは野田君
には教えてるんかな?」
瀬戸「教えてますよ」
村田「ボクシングを使う
ヤンキーは多いですしね」
ボクシングが相手の場合は
どう戦えばいいのだろうか
まず素人は蹴りが無いと
考えるだろう。
何か格闘技を習っている人
だったら蹴りを打って距離
をとるようにするだろう。
しかしこれは間違っている
これは異種格闘技ではない
ただの喧嘩の場合は無意味
喧嘩の場合は「拳を潰す」
これがボクシング経験者と
戦うにあたって考えること
だから・・・俺は・・・
不破「シッ・・・シッ」
不破がジャブを打ってくる
その腕を掴み小指を掴む。
そして躊躇なく折った。
折らないと勝てないから。
不破「うわあぁぁ・・・」
不破がその場にうずくまる
蓮「うおおおおっ」
バコオォォン・・・
不破の顔を思いっきり蹴る
不破はそのまま失神した。