真木「やられたな・・・。
こんなプレーされるとは」
蓮「さてと。決めてくるか
全員進塁させてやるかな」
一気にチャンスになった。
このチャンスをものにする
ここでどうしても打ちたい
今の状況で1点とりたい。
荒木もバテバテの状態だ。
今なら打てると思った。
荒木「あー。緊張するなぁ
こんな緊張・・・去年の
甲子園以上な気がするわ」
荒木がセットして投げる。
思いっきりバットを振った
パアァアン・・・
荒木「おっしゃあ~」
蓮「こいつ・・・すげぇ」
延長12回にきてもまだ
力のある球を投げてくる。
これだけ根性があって
気合が入っているやつは
不良でも族でもそういない
蓮「こいつに勝ちたいわ」
荒木に勝ちたいと思った。
荒木がずっと努力してきた
と思えるこの野球で・・・
蓮「タイマンや。こい」
俺は喧嘩の雰囲気を作った
あの独特な空気感を・・・
荒木「なんや?この気迫」
荒木とにらみ合っていた。
そしてセットして投げる。
カキイン・・・
3塁線を割ってファール。
ツーストライクになった。
蓮「おらァ。こいやぁ」
追い込まれている俺が煽る
勝負をつけたかったから。
俺が勝つか・・・負けるか
俺はこの打席だけ拘ってた
関元「アウトコース一杯で
ギリギリで外そうや・・」
荒木「・・・こいつを三振
にとっても次の2人は敬遠
やねんもんなぁ・・・
勝負させてくれへんしなぁ
こいつだけ・・・か」
荒木がボールを投げた。
ゆるい敬遠した球だった。
関元「・・・荒木?」
蓮「おい。荒木。逃げるな
勝負つけようやないかぁ」
ボールを3回投げた。
そして関元を座らせた。
荒木「バーカ。勝負するわ
正々堂々としたいねんや。
これでお互い条件一緒や」
蓮「はははっ。さすがやな
一瞬疑ってしまったわぁ。
さすが徳報のエースやな」
2ストライク。3ボール。
打つか打たれるかの舞台を
荒木は作ってくれていた。
独特な緊張感が流れる。
荒木「打ってみろや。
俺の全力のストレート」
荒木が振りかぶって投げる
気合も込めて投げてきた。