10回の表に入った。
打順は1番の松田からだ。
松田は三振に打ち取られる
俺も三振に討ち取られた。
瀬戸とロバートは敬遠で
森野も三振に打ち取られた
荒木「おっしゃあ。」
荒木の球威が上がってた。
気合が球にも入っていた。
そこに王者の風格は無い。
持てる力を出してきていた
10回の裏はロバートが抑え
真木には150km台を3球で
三振にし続く富丘も三振。
関元も三振にとっていた。
11回もお互い3人ずつで
打ち取り投手戦になった。
そして・・・12回に入った
12回でこの試合が決着する
この回で全ての勝負がつく
打順は9番の浅井からだ。
浅井「くそっ。打ちたい」
荒木「ハァハァ・・・
くそっ。そろそろあかん」
マウンドはもう灼熱温度。
40℃近くになっていた。
荒木はここまで1人で
ずっと投げてきていた。
球数は150球を超えていた
気合だけで投げていた。
浅井「カーブ来い・・」
浅井はカーブを待ってた
荒木が振りかぶり投げる
それは落差の無いカーブ
それなりのカーブだった
浅井「きたぁ~。」
キイイン・・・
ライト前へヒットを打つ
歓声が大きく上がってた
浅井「打たれたか・・・
気持ちを切り替えるか」
続いて1番の松田の打席
松田が考えながら立った
松田「この場面・・・
どうするべきか・・・」
悩んでいた松田に対して
浅井がサインを出した。
荒木「ノーアウト1塁か
送りバントがあるかな」
真木「荒木~。牽制や。
盗塁に気をつけるねん」
浅井「読まれてたか・・
あかんさっきの無しや」
盗塁が読まれていた。
打つ手が無くなっていた
橋本「封じられたんかな
ほな俺がサイン出すか」
蓮「ロバート・・・?」
ロバートがベンチの前に
出てサインを出していた
しかしロバートのサイン
は前後の打順者だけしか
わからない。瀬戸と早川
だけしか知らなかった。
それを瀬戸が伝える。
瀬戸がロバートのサイン
を訳して浅井に伝えて
浅井が松田に伝えていた
荒木「サインだらけやな。
なんやねんこのサインは」
真木「どれがほんまや?」
これに徳報は惑わされる。
サインが3つも出てたから
真木もこれは読めなかった