真木「続けて・・投げた」
瀬戸「ひっかかってくれた
真木は単純な分析家やな」
瀬戸は8回ではわざと1球
ずつ球速を投げ分けていた
真木が気づくと思ったから
そうすればムードが上がる
上がったムードを落とすと
一気にベンチは消沈する。
瀬戸は相手のベンチを見て
雰囲気から感じたのと田口
の打席を見て3球目だけを
振ったのを見て確信した。
瀬戸「真木への信頼が早く
崩れてくれればいいけど」
真木へのナインからの信頼
を無くさせてバラバラに
させるのが目的だった。
そして・・・3球目・・・
120kmの球だった。
鳥田はバットを振れない。
振れずにアウトになった。
鳥田「・・・違うやんけ。
あんなもん打てへんわ」
荒木「鳥田・・・」
鳥田が無言でベンチへ・・
完全にショックを受けてた
続いて荒木が打席に入る。
荒木「ここで・・・打つ。
打って真木へ繋いでやる」
しかしその思いは砕かれる
パアアアアアン・・・
パアアアアアン・・・
パアアアアアン・・・
ロバートの球を打てない。
三球三振で終わっていた。
荒木「これは・・・あかん
これはさすがに打てへん」
橋本「はい。チェンジや」
蓮「えっ?どうなるんや?
再試合になるんかなぁ?」
瀬戸「このまま延長や」
蓮「延長なん?きついな」
再試合にしてほしかった。
瀬戸がバテバテだったから
監督「延長か・・・まさか
こんな高校が相手で延長に
なると思わんかったな」
徳報の監督は誤算だった。
9回で終わると思ってた。
レギュラー陣を全員見る。
体力的には疲れていた。
監督「今のこいつらなら
控えに変えた方がいいか?
どうするべきか・・・」
しかし元気はまだまだある
荒木「さぁ。行こうや。
こっから1点が大事やぞ。
この回しっかり抑えて次の
打席で真木に任せようや」
全員「おっしゃあ行くぞ」
徳報は全員守備につく。
その姿を見て監督は任せた
監督「お前達で勝ってこい
甲子園行きを決めてこい」
全員「はいっ!!」
体力は確かに落ちていえる
しかし・・ここまで戦った
レギュラーの方が勝率が
高いと監督は感じていた。