荒木「これで終わりや」
森野「うわっ。すごい」
スライダーを投げてきた
森野がファールを打った
荒木「・・・当てた?」
森野「ふぅ。助かった」
森野が球についていく。
荒木の球威も落ちてきた
そこから森野が粘る。
少しづつタイミングが
合ってきていた。
荒木「うっとうしいな」
5球ファールで粘ってた
そして・・8球目・・・
荒木がカーブを投げた
カキイイン・・・
パアアン・・・
荒木「ふー。危ないな」
森野「あぁ・・・くそっ」
ピッチャーライナーだった
荒木がしっかり捕っていた
森野が悔しそうにベンチへ
戻り壁に頭をぶつけていた
森野「くそっ・・・くそっ
なんで・・・打てんかった
誰よりバットを振ったのに
結果が出せんなんて・・」
ずっと頭を打ちつけていた
そして悔し泣きをしていた
俺が近づいて止めた。
蓮「森野・・・やめろや。
荒木は徳報のエースや。
簡単に打てるわけないわ」
森野「でもチャンスが」
蓮「簡単にチャンスを
打たせてくれると思うな。
相手は徳報のエースやぞ」
森野「・・・」
蓮「実力は荒木が上やねん
お前は荒木に抑えられた。
それだけのことやねんや」
森野「それでも悔しい・・
悔しいんですよ・・・」
続く高科も三振をした。
ランナー2人残して交代だ
そして8回の裏に入った。
打順は6番の佐々木からだ
ロバートが佐々木に投げる
ロバートの球が打てない。
佐々木「こんなんありか?
これは・・・えぐいやろ」
佐々木は三球三振した。
そして新井が入った。
新井も球が打てなかった。
ここで真木が気づいた。
真木「ストレートだけか
そういえば・・・そうか。
わかった。ストレート以外
投げられへんねんや」
真木が配球から気づいた。
ロバートがここまでずっと
投げているのはストレート
それ以外投げてはいない。
そして80・120・150の3つ
の球を1打者に1球ずつ。
わかりやすい配球だった。
次の山西の打席で確かめる
山西にも同じように投げた
真木がもう見破った。
真木「わかったわ。次の
最終回で決めてやるわ」
スリーアウトで交代になる
遂に最終の9回に入った。