荒木「鳥田がわからんって
そんなん初めてやな・・」
荒木が打席に入り構えた。
瀬戸はセットポジション
から一気に投げていた。
荒木「!?」
荒木が球を見送った。
審判はストライクをコール
荒木「浮いた・・・?
まさか・・・浮かんやろ」
球が浮くなんてありえない
がある条件が揃うと浮く。
計算上ストレートの回転数
が40回転してれば球は浮く
しかし40回転も実際しない
よくて15回転ぐらいだ。
早川「あの球をなぁ・・・
俺が完璧に取れてたらな」
青田「あのホップの球か。
とれることはとれるやろ」
早川「とるだけならなぁ」
瀬戸が2球目を投げる。
荒木が空振りをしていた。
荒木「球の下を振ったか。
確かに浮いてる気がする。
じゃあもう少し上振るか」
荒木は浮いてると思った。
浮いた分調整しようとした
瀬戸が3球目を投げる。
荒木はわずかな誤差を修正
してバットを高めに振った
早川「沈むツーシームと
混ぜられたら無理やねん」
パアアァァアン・・・
荒木「なっ。今度は上か。
全然浮いてへんやないけ」
今度はただのストレート。
荒木を三振にとっていた。
瀬戸「ふぅ。疲れたわぁ。
さってと攻撃にうつるか」
瀬戸がノーアウト満塁から
三者三振で抑えこんだ。
ピンチの後を抑え込む。
俺達の士気もあがっていた
2回が終わり3回へ入る。
打順は1番の松田からだ。
荒木「1番からか・・・
集中して投げていくかな」
松田はバットを小さく持つ
出塁して繋ぐ事を考えてた
荒木はそれを確認してから
スライダーを投げていた。
荒木は調子を上げてきてた
球の勢いが増していた。
松田「くそっ。打てへん」
松田は三振してしまった。
荒木を睨みながら戻る。
そして俺が打席に向かう。
打席に入り集中して構えた
蓮「ふぅ。緊張するよなぁ
なんとか打ちたいよなぁ」
荒木「さっきはこいつから
始まってとられたもんなぁ
こいつを抑えればええか」
今の流れは徳報だった。
流れを戻したかった。