2球目にカーブを投げる。
カーブを荒木に打たれた。
松田が飛びついて止める。
止めるので精一杯だった。
橋本「こっちにパスしろ」
松田「後は頼みますよ」
松田がボールを高く上げる
ロバートが走ってとって
勢いをつけて1塁へ送球。
審判「アウトォ~」
荒木「今のがアウトかぁ?
なんでアウトになるねん」
荒木は不思議そうだった。
真木「まぐれやないなぁ。
デザインされてたプレーや
いい守備陣持ってるやん」
俺と松田は言われていた。
とにかく球を止めればいい
球を止めてれば後はそこに
ロバートが走ってきてる。
そのロバートに球を渡せば
アウトにとってくれると。
練習試合でずっとやって
きていたプレーだった。
そして3番の真木が入る。
打席に入って構えていた
瀬戸「こいつか・・・」
真木「来いや。ペテン師。
俺を騙しきれるんか?」
荒木「真木に任せるかな。
真木なら打つやろうしな」
鳥田「そうやな。真木なら
安心して見ておけるしな」
徳報のベンチをじっと見る
何か安心しきっていた。
蓮「期待されてるんやな。
ロバートみたいなもんか」
俺は少し集中力を増した。
こいつを止めたかった。
そして勢いに乗りたかった
しかし・・・次の瞬間・・
カッキイイン・・・
蓮「えっ?打たれた?」
打球が高く舞っていた。
外野が後ろへ下がっていく
センターの頭上を越えた。
長打コースのヒットを打つ
瀬戸「狙われたかなぁ・・
これはやばいかなぁ~」
スリーベースヒットだった
瀬戸が完璧に打たれていた
真木「こんなもんなんか?
もっとすごそうやのにな」
俺達にとってはショックだ
ショックが隠せなかった。
しかし俺達はマウンドに
集まらずに守備についた。
瀬戸がショックをそれほど
受けてはいなかったから。
4番の富岡が打席に入る。
応援団の声援が大きくなる
それだけ期待されていた。
蓮「兵庫県ナンバー1の
チームの4番っていう事は
兵庫県ナンバー1打者か」
1打で同点のこの場面。
1点とられるのを覚悟した
覚悟はしていたけどもし
俺の方向へ来たら止める。
そういう意識が強まった。