由紀「何もめてんの?」
京子「止められたん?」
全員「姉さん達。助けて
入れてくれへんねんや」
由紀「わかったわかった
すいませーん。この人達
は庫兵工業の応援団です
中に入れて下さい」
警備員「全員ですか?」
京子「はい。そうです。
勘違いされると思った
のでここまで来ました」
警備員「わかりました」
警備員が通してくれた。
宮根「最初から通せよな
無駄な時間使いよって」
京子「コラッ。宮ぁ。
余計なこと言わないの」
村田「姉さん達は?
応援席じゃないの?」
由紀「うちらはベンチ。
特等席で見てるねん」
村田「そっか。じゃあ
応援してるから応援席も
見てくれって言っといて
後ねぇ。野田に彼女が
見に来てるからしっかり
やれって言っといてよ」
川島「ちょっと。村田。
そんなん言わんとって」
京子「野田君の彼女?
わかった。伝えておく」
宮根「状況はどない?
今日は勝てそうなん?」
由紀「結構やばそうやで
明がずっと悩んでたって
さっき聞いたけど・・」
宮根「そうか。明がか。
それはきつそうやなぁ」
由紀「そろそろ時間や。
じゃあうちらは戻るね」
宮根「おう。ロバートに
勝てよって言っといて」
由紀「OK。わかった」
試合開始まで後10分・・
俺達はずっと会議してた
瀬戸「・・・以上や」
俺達の雰囲気は暗かった
瀬戸が相違点を全て話す
天と地ほどの差があった
全員それがわかった。
瀬戸「最後にひとつだけ
言っておきたい事がある
覚えてるか?俺達3人が
野球部に代表決定を叩き
つけに行った日に会長が
言った言葉や・・・」
浅井「覚えてるわ・・・
野球に敢闘賞は無い」
青田「そうやったか?
高校野球は思い出作り
じゃないやなかった?」
蓮「2人共違うやろ?
一生懸命やったらいいと
いうもんでもないって事
これがあの時の言葉や」
俺達は言い争っていた。
この3つの言葉のどれか
が心に響いていたから。
瀬戸「3つとも正解や。
そこに最後に足してくれ
甲子園っていうのはな。
勝ちたい者が行く場所や
勝ちたい気持ちの強い方
が行ける聖地やからな」
瀬戸が全員にそう言った
第34部-野球熱闘編- 完